無人駅・無人窓口の遠隔対応を実現するIPインターホンの活用
- enari hisashi
- 1月5日
- 読了時間: 11分
人手不足や運営コスト削減を背景に、駅の無人化や窓口の無人化が進む一方で、利用者の安心・安全をどのように確保するのかが課題となっています。無人駅だけではなく、敷地が広い有人駅においても、すべての場所に職員の目を行き届かせることは容易ではありません。こうした駅の課題を解決するのがIPインターホンです。IPインターホンは遠隔から映像通話や解錠ができ、駅の運営形態を問わず導入しやすいといった特徴があります。利用者対応の迅速化と業務効率化を両立するシステムとして、活用が広がっています。
◎無人駅・無人窓口の増加と駅運営の課題
近年、全国で無人駅の増加や駅窓口の無人化が進んでいます。その背景には、少子高齢化や人口減少による利用者の減少、鉄道業界全体の人手不足、運営コスト削減といった課題があります。とくに、地方路線ではすべての駅に係員を配置するのは難しいのが現状です。そのため、駅自体は残しつつも窓口を無人化する動きが広がっています。そして、今後も無人駅や窓口の無人化は進む見込みです。駅窓口の無人化が進んでも、駅利用者からのお問い合わせやサポートが不要になるわけではありません。切符の購入方法やICカードのエラー、運賃精算に関するトラブルは日常的に発生します。とくに、高齢者や観光客、障害者にとって、相談できる窓口がないことは大きな不安要素です。そのため、駅や窓口を無人化する場合においては、利用者のお問い合わせやトラブルに遠隔で対応できる仕組みが求められます。また、無人駅や窓口が無人化された駅では、安全面・防犯面の課題も顕在化しやすいといえます。ホームでの転倒や体調不良、迷惑行為や不審者への対応など、無人の場合は緊急性の有無に関わらず即座に係員が対応できません。そのため、利用者が助けを求める手段がなければ、事故やトラブルの拡大につながる恐れもあります。また、駅を運営する側にとっても、無人駅や窓口を無人化した駅の管理は容易ではありません。少人数の係員で複数の駅を監視・管理する必要があります。遠隔で適切に管理できる仕組みがなければ、利用者の困りごとや現場の状況を把握しにくく、サービス品質の低下につながりかねません。係員の負担も増加してしまいます。このように、無人駅や窓口を無人化した駅の運営は、効率化やコスト削減を進める一方で、利用者対応や安全確保、係員の業務負担増加といった課題を生みます。その課題を解決するには、遠隔対応できる環境が必須です。無人であっても安心して利用できる駅づくりが求められます。
◎無人駅の遠隔対応を実現するIPインターホンの特徴
駅の無人化や窓口の無人化が進むなか、利用者対応や安全管理をどのように行うかは駅運営の重要な課題です。無人化しながらも円滑に駅を運営するためには、遠隔対応できる仕組みが必須といえます。そこで利用されるのがIPインターホンです。IPインターホンであれば、従来のインターホンでは難しかった無人駅・無人窓口の遠隔対応を実現します。そもそも、駅が無人化される前からインターホンは窓口や改札、駅構内で活用されてきました。従来は、駅構内に設置された子機と、駅事務室などに設置された親機を通信用配線で接続し、音声でやりとりする方式が一般的です。しかし、この従来型インターホンを利用した場合、対応できる場所が限られるため、無人駅では十分に機能しません。一方、IPインターホンは、IPネットワークを通して通話や映像をやり取りするインターホンです。IPインターホンの場合、ネットワーク通信のため対応場所を限定しません。離れた場所にある管理センターや指令室はもちろん、係員がもつタブレットやスマホといった端末からIPインターホンの呼び出しに応答できるため、現地にいる必要はありません。無人駅や無人窓口に設置したIPインターホンから遠く離れた場所にいても、連携した端末にリアルタイムで通知が届きます。そのため、少人数のスタッフで複数の無人駅を離れた場所から一元管理することが可能です。IPインターホンの場合、映像通話や録画機能が標準装備されている点も特徴です。利用者が駅構内にあるIPインターホンを鳴らせば、映像と音声で状況を確認しながら対応できます。IPインターホンから呼び出しがあった場所や利用者の様子をリアルタイムで確認できるため、改札トラブルなのか、体調不良なのかといった状況を即座に把握できます。音声だけに頼らない対応により、判断ミスや対応の遅れを防ぐことができ、無人駅や無人窓口における安全性向上にもつながる仕組みです。また、IPインターホンは拡張性や柔軟性が高いのも特徴です。たとえば、新たに無人化する駅や窓口が増え、IPインターホンを増設したい場合、IPネットワークを活用することで容易に既存のIPインターホンシステムへ組み込むことができます。IPインターホンの場合、接続機器や通信距離に制限がないため、複数個所に柔軟な設置が可能です。敷地の広さで制約を受けることはないため、将来的な無人化や運営形態の変化にも対応しやすいといえます。また、防犯カメラや警告灯、入退室管理システムなどほかの設備と連携できる点も特徴です。設置する駅の環境や状況に応じて、柔軟なIPインターホンシステムを構築できます。このように、IPインターホンは従来のインターホンの制約を解消し、無人駅における遠隔対応を可能とする設備です。無人であっても利用者が安心して駅を利用できる環境を整えるうえで、IPインターホンが欠かせない存在となりつつあります。
◎無人駅におけるIPインターホンの活用法
無人駅や窓口が無人化された駅では、利用者の対応と安全確保を両立させる手段としてIPインターホンが活用されています。IPインターホンを導入すれば、遠隔地にいる駅係員と利用者をリアルタイムでつなぐことができ、無人環境でも有人対応に近いサポートが実現可能です。まず、改札付近にIPインターホンを取り付ければ、運賃精算に関するトラブルに対応できます。駅では、ICカードのエラーや切符の投入ミスといったトラブルが頻繁に発生します。駅係員がいる場合はすぐに対応してもらえますが、無人の場合はトラブルを知らせて対応してもらわなければなりません。そういった場合、改札横にIPインターホンが設置してあれば、利用者はその場で駅係員との通話が可能です。駅係員はIPインターホンの映像を通じて状況を確認しながら適切な案内ができます。IPインターホンの活用と併せて、遠隔から操作可能な改札機や清算機を利用すれば、係員が現地にいなくても対応を完結することが可能です。また、券売機や精算機周辺でもIPインターホンは役に立ちます。機器の操作方法がわからない高齢者や観光客に対し、IPインターホンを通じて画面を確認しながら説明できます。対面に近い案内ができるため、高齢者や観光客も安心です。券売機や精算機といった機器の誤操作に対しても、IPインターホンの映像を見ながら状況を確認して対応できます。IPインターホンの活用で、リアルタイムにトラブル対応ができるため、無人窓口でも利用者の不安軽減につながります。加えて、駅のホームや構内通路でもIPインターホンが活用できます。ホームや構内のIPインターホンは、安全対策やトラブル対策として重要です。転倒や体調不良、線路への立ち入りといった緊急事態が発生した場合、利用者や周囲の人がIPインターホンを通じてすぐに通報できます。IPインターホンの呼び出しを離れた場所にある管理センターで受けられるようにしておけば、直接指示や対応が可能です。また、無人駅では不審者や迷惑行為への対応が遅れがちですが、IPインターホンの活用で対応を早めることができます。IPインターホンを通じて遠隔からの声掛けも可能で、迷惑行為の抑止にもつながります。防犯カメラといった外部機器とIPインターホンが連携すれば、広範囲の監視とトラブルの早期発見、対応まで、一元的に行うことも可能です。管理が難しい無人駅も、少人数のスタッフで効率的に管理できる環境を整えることにつながります。このように、IPインターホンは無人駅・無人窓口において欠かせない設備です。利用者対応・救急対応・防犯対策を支える重要な設備といえます。IPインターホンの導入により、無人であっても遠隔で係員とつながる仕組みを整え、安心して利用できる駅運営が実現します。
◎無人駅でも活用できるGIGA-TECHのドアホン型IPインターホンPD01
GIGA-TECHのIPインターホンは最新のIP技術を搭載しながらも、シンプルな操作性で使いやすさが特徴のIPインターホンです。ドアホン型IPインターホンPD01は、見た目は従来のドアホンと変わりませんが、遠隔地からの映像通話や解錠、録画や外部機器との連携ができる先進的なIPドアホンです。接続台数に制限はなく、無人駅・有人駅のどちらでも、用途に応じたIPインターホンシステムを構築できます。無人駅の場合は、改札や券売機、駅のホームや構内通路に設置し、利用者からの問い合わせやトラブル発生時の対応に活用可能です。利用者がIPインターホンPD01を鳴らせば、その通知は連携した管理用親機やスマホ端末に届きます。それらの端末から映像や音声でIPインターホンを鳴らした利用者とのやり取りが可能です。複数の端末と連携でき、同時に通知することもできます。有人駅においては、係員のみ立ち入り可能なエリアの入室管理にも活用できます。IPインターホンと電気錠が連携することで、遠隔操作での解錠も可能となります。遠隔地にある管理センターから解錠できるため、現地の人員を削減することも可能です。また、係員自身がQRコードや暗証番号、ICカードを利用し解錠することもできます。物理的な鍵と比較し不正に解錠されるリスクが低く、信頼性の高い入室管理が可能です。大きな駅の場合も、複数個所に設置したPD01を管理室で一括管理できるため、効率的に利用者の問い合わせやトラブル対応に活用できます。さらに、ドアホン型IPインターホンPD01は、取り付けも簡単で、機器の追加も容易です。PoE給電対応のため、電源工事不要で取り付けできます。通信はP2P方式のため、専用サーバーも不要です。運用コストをおさえながら、最新のIPインターホンシステムを利用できます。加えて、駅のホームが屋外の場合も防塵・防水性能が高いため、屋外でも安心して利用できます。LED補助照明付きのため、夜間であっても品質の高い映像を確認できるのが特徴です。夜間、駅のホームでトラブルが生じても、利用者からの問い合わせに適切な対応ができます。
◎無人駅や有人駅にIPインターホンを導入した事例
業務効率化とサービス品質向上の両立が求められる駅では、IPインターホンの活用が最適です。IPインターホンであれば、いとでも・どこでも利用者からの問い合わせに対応でき、係員の業務負担軽減にもつながります。駅の無人化が進む近年、遠隔対応を可能とする仕組みとして注目されるインターホンです。
⚪︎無人駅にIPインターホンを導入した事例
無人駅では係員が常駐していないため、利用者が困った際にすぐ相談できない点が大きな課題でした。乗車方法や清算方法の相談、体調不良や線路内立ち入りといった緊急時、夜間の防犯面にも課題があります。そこで、改札付近やホームなど必要箇所にIPインターホンを導入し、離れた管理センターや有人駅から遠隔対応できる体制を整えました。利用者はボタンひとつで係員と通話でき安心感も高まっています。係員はIPインターホンの映像を通じて状況を共有しながら必要な対応ができるようになり、不用意に現地へかけつける必要もなくなりました。無人駅であっても迅速に対応できる仕組みを整え、安全性と利便性の向上につながっています。IPインターホンの導入により、人手を増やさずにサービスの品質を維持できています。
⚪︎有人駅でIPインターホンを導入した事例
有人駅では、ホームや多目的トイレなど職員の目が届きにくい場所の対応が課題でした。加えて、敷地が広い駅では、係員が常駐しているもののホームや地下通路、エレベーター、駐輪場など、すべてのエリアに常に目が届くわけではありません。そのため、利用者からの問い合わせやトラブル対応に時間がかかることも課題でした。こうした駅でもIPインターホンを導入することで、構内の各所から駅事務所へ直接連絡できる環境を整えることができています。IPインターホンであれば、高品質な映像を確認しながら対応できるため、即座に状況を把握し、口頭案内で解決できるのか、現地対応が必要かを判断しやすくなりました。職員の異動負担を軽減しながら、少人数体制でも広い駅構内をカバーできるようになり、業務効率化と利用者サービス向上の両立が実現しています。
◎まとめ
IPインターホンは、無人駅はもちろん、敷地が広い有人駅においても遠隔から迅速に対応できる環境を実現する手段です。IPインターホンの高品質な映像と音声を活用した遠隔対応により、少人数の係員でも複数の駅や広い駅全体をカバーできます。GIGA-TECHのIPインターホンは、最新のIP技術で駅業務の効率化とサービス品質の向上を両立できるIPインターホンです。駅へのIPインターホン導入に関することは、お気軽にお問い合わせください。




