IPインターホンとスマホアプリで簡易的な入退室管理を実現
- enari hisashi
- 4月7日
- 読了時間: 10分
更新日:5月2日
IPネットワークを利用したIPインターホンは、外部からの呼出に自身のスマートフォンで来客対応が実現します。自宅はもちろん、外出中でもIPインターホンからの呼び出しに、スマホアプリ画面で来訪者の映像を見ながら対応が可能です。その際、入室管理機能があるIPインターホンのスマホアプリでは、不審者などの確認ができるため、防犯性能を格段に高めます。ギガテック IPインターホンにスマホアプリをインストールすると、出先からの来客対応はもちろん、簡易的な入退室管理機能を搭載しています。
◎IPインターホンの仕組み
IPインターホンは、今までのインターホンではできなかった機能を可能にした、最先端のデジタル技術を取り入れたインターホンシステムです。IPインターホンはIPネットワークを使用して通話や映像の通信を行います。IPとはインターネットプロトコルの略語で、コンピューターネットワーク上でデータを正しく送受信するための、アドレス指定の規制やルールのことです。IPインターホンはIPで通信する際に、インターネット上のほかのデータと識別するため、IPアドレスを使用します。IPインターホンとスマホなどのデバイス機を通信するには、数多いデータの中からIPアドレスを使用することで正確に相手に届けます。IPインターホンは、これまでの電話線を使用した配線とは異なり、LAN(ローカルエリアネットワーク)やインターネットを介して通信を行います。IPインターホンの通信方法には、有線通信のLANケーブルや無線通信のWi-Fiなどを活用して、デジタル情報をインターネット上でやり取りして通信を行う仕組みです。そのため、IPインターホンはLANケーブルやインターホンが届く場所であれば、どこからでも対応できる点が最大の特徴です。IPインターホンは、LAN配線から電力とデータ接続を行うPoE給電(Power over Ethernet)を利用しています。従来のインターホンの配線は、通信線と電源線の2本1組を直接、親機と子機でつなぐ仕組みですが、IPインターホンは、PoE給電を使用するため、配線による給電が必要ありません。今までのインターホンでは、室内用親機や敷地内など限られた距離でしか、通信することができません。一方で、IPインターホンは、建物内はもちろん、敷地外でも、インターネット通信が可能な場所であれば、いつどこからでも通信することが可能です。そのことから、IPインターホンは戸建て住宅や集合住宅、オフィスビル、工場などのエントランスなどの多種多様な場所で導入されています。IPインターホンの解錠方法には、スマホアプリや生体認証、QRコード認証、ICカード認証などが使用されています。また、複数の認証方法を搭載したタイプもあり、利便性とセキュリティ性の向上が図れます。IPインターホンによるスマホアプリを使用するには、自身のスマートフォンに専用アプリをインストールするだけで、IPインターホンの来訪者と遠隔で対応できることが魅力です。
◎スマホアプリを活用したIPインターホンの特徴
IPネットワークを利用したIPインターホンに、スマホ専用アプリと連動することで、さまざまな効果が見込めます。IPインターホンにアプリを活用する最大の特徴は、離れた場所からでも来客対応できる点です。従来の一般的なインターホンは、有線で接続されているため、基本的には、インターホンの敷地内の室内用親機と接続されています。しかし、IPインターホンでは、LANやIPネットワークを活用するため、ネットワークの環境が整ってさえいれば、どこからでも来訪者と専用アプリで応対することが可能になります。たとえば、外出中にIPインターホンに来訪者があった場合、手元のスマホアプリに通知がくるため、スマホアプリから来訪者の顔を確認して応対します。IPインターホンのアプリを使用すると、出先から対応できるだけでなく、専用アプリから遠隔で電気錠を解錠することが可能です。宅配業者やガス検針員などが訪れた場合、外出先からでも対応し、必要に応じて遠隔でスマホアプリ画面からエントランスの扉を解錠します。また、オートロック機能を使用しているマンションであれば、扉を解除した後も自動的に施錠されるので安心といえます。専用アプリを連動したIPインターホンは、高精度の音声や画像の対応を可能にします。インターホンは来訪者を音声や映像で確認するため、通信性能は重要です。従来型のインターホンは、屋外の音声が聞き取りにくいことがありますが、スマホアプリを用いたIPインターホンは、デジタル技術を使用しているため、優れた音声と画像の提供が実現します。そのため、画像や映像の遅れ、聞き取りにくさがなく、スマホアプリでクリアな音声と高画質な画像で来訪者のコミュニケーショもスムーズに行えます。アプリを用いたIPインターホンは、低コストで導入が可能です。これまでのインターホンを設置するには、サーバー機器や制御装置、複雑な配線工事が必要になります。専用アプリを用いたIPインターホンを設置には、IPネットワークやLANを接続するだけで利用ができるため、接続サーバーの設置や追加設備などが不要なことから低コストでの導入が実現します。
◎IPインターホンに対応したスマホアプリの機能
IPインターホンは、多くの機種ではスマホアプリ連動する機能が搭載されています。IPインターホンによるスマホの専用アプリには、入室管理やQRコード認証などの機能も備えています。デジタル技術を使用したIPインターホンアプリでの簡易な入室管理は、防犯性を高める機能です。いつ誰が入室したのかを、専用アプリの入室管理で正確に把握します。エントランスの扉から人物が出入りする記録が残り、専用アプリの履歴管理から入室者の顔を確認することができるため、不審者などの不正侵入の抑制にもつながります。また、スマホアプリから留守中の子どもの入室時間を知ることができます。子どもが学校や塾から帰宅した時間を履歴管理で確認できるため、仕事をしながら子どもの在宅が分かり安心です。エントランスのIPインターホンからのチャイムにアプリで応答がない場合、ほかのスマホに自動的に転送します。IPインターホンの呼び出しに、主線で登録した利用者が会議中などでスマホアプリに対応できない場合、機種によっては別の登録した利用者に転送できる機能があります。この機能を設定すると宅配業者が荷物を届けに来て、不在中でも別の人のスマホアプリに引き継ぐことができるため、リアルタイムで対応できる便利な機能です。IPインターホンと結び付けたスマホアプリでは、QRコード認証で一時的な扉の解錠をします。IPインターホンの専用アプリより、日時を制限し一時的に入室権限を付与するQRコードを発行します。定期的に利用している清掃業者や介護訪問者などの訪問にQRコードを活用すると有効な機能です。アプリの入室管理履歴からQRコードを発行した訪問者の入室時間が記録されるため、離れた場所からでも確認することができます。また、本人がICカード認証を利用している場合、ICカードを忘れたとしても、本人用のQRコードで扉をスムーズに解錠します。
◎IPインターホンPE01はエントランスで簡易的な入室管理も可能
ギガテックのエントランスインターホンPE01は、建物に馴染むシンプルなデザインで、すべての人が使いやすい操作性と利便性が高いことが特徴の、集合住宅向けIPインターホンです。専用アプリと連動したIPインターホンにより、エントランスを通過すると記録される簡易な入室管理を備えており、セキュリティ対策にも貢献します。PE01に自身のスマホに専用アプリをインストールすると、スマホを従来のインターホンの室内用親機のように活用でき、離れた場所からのIPインターホンからの呼び出しに、スマホアプリで来客対応が行えます。スマホアプリの登録は各住戸最大8人まで、呼び出しは4人まで可能です。来訪者からの呼出にスマホアプリで扉を解錠するには、PE01エントランスIPインターホンで来訪者が呼出ボタンを押すと、IPネットワークを通してスマホアプリに通知が行きます。スマホアプリ画面にてから玄関画面が表示されるので「ドアオープン」ボタンを押すと、扉が解錠される仕組みです。スマホアプリは、自宅や外出先でも手元のスマホから操作でき、利便性が高い点が特徴です。PE01に対応したスマホアプリでは、本人用と来訪者専用のQRコードを発行します。来訪者用は、一時的な利用の日時指定QRコードや、曜日や時間を指定する定期訪問者用QRコードを利用します。定期訪問者用QRコードを利用する場合、上書き設定すると前回発行されたQRコードは無効になるため、セキュリティ面でも安心です。専用アプリと結び付けたPE01は、簡易な入退室管理機能を搭載しており、最大30名までの人物の入室管理をします。出先から専用アプリの入室履歴でいつ誰が入室したかを確認できることから、防犯対策の強化にも役立ちます。利用者が入室する際の解錠方法には、スマホの専用アプリやQRコード認証のほか、ICカード、専用ICタグキー、暗証番号、顔認証など、多様な認証方法があります。IPインターホンPE01は、カードリーダーが搭載されており、入室権限を付与したICカード、専用ICタグキー、QRキーをかざすと扉が解錠される仕組みです。暗証番号はあらかじめ登録した数字の組み合わせを入力して解錠します。また、本人の身体的特徴を活用した顔認証は、セキュリティ性が高い点が特徴です。顔認証や暗証番号認証は、物理的な鍵を持ち歩くことがないため、紛失や忘れのリスクがありません。専用アプリと連動したPE01のIPインターホンは、PoE給電を採用しており、LANケーブルから電源を供給するため、難しい配線工事が必要ありません。また、専用サーバーの設置や追加設備が不要なため、低コストと省スペースで導入ができ、新規取付、交換、リフォームにも最適です。
◎入室管理ができるギガテックエントランスインターホンPE01の活用事例
集合住宅向けP2PエントランスインターホンPE01は、スマホアプリと連動すると、簡易な入室管理が可能なことから、入室者のセキュリティ管理に貢献するインターホンです。また、遠隔操作が行える使いやすい機能性により、集合住宅マンションの住居の快適な暮らしを確保します。
○ファミリー向けマンション
さまざまな年齢層が住居しているファミリー向けマンションでは、大人以外にも子どもがひとりで帰宅するケースもあります。ギガテックのエントランスインターホンPE01はスマホアプリと連動すると、エントランスにおいての簡易な入室管理が行えます。エントランスの入室を専用アプリの入室履歴から確認できることから、職場からでも子どもの入室時間の把握に役立ちます。また、スマホアプリの用いたPE01は最大30名まで入退室の記録ができるため、いつ誰が入退室したかの確認ができ、マンションの安全性と快適な環境作りに役立つIPインターホンです。さらに外から子どもが帰宅した際、インターホンの呼び出しに、スマホアプリから顔を見ながらエントランスの扉を解錠し、万が一、不審者を発見した場合には、アラートを押すと緊急事態を周りに知らせます。
○単身者向けマンション
単身者向けマンションは、日中は留守にしていることが多いため、IPインターホンPE01を導入することで、スマホアプリで離れた場所からの来客対応や、留守中の一時的なQRコード発行などが役立ちます。留守中に身内や知り合いが訪問する際は、事前に発行したQRコードを共有することで、留守中でも知り合いが先に入室することが可能です。入室時間はスマホアプリの入室記録から確認することができます。また、従来のインターホンでは荷物が届いても受け取ることができないため、帰宅後、再配達依頼をすることになります。一方でIPインターホンのPE01は、出先からでも宅配業者と専用アプリで対応します。IPインターホンで専用アプリの映像を見ながら通話し、置き配やメーターボックスなどの指定の場所、もしくは再配達依頼をその場で行えることが利点です。
◎まとめ
IPインターホンは広い範囲で来訪者と通話できることから、機能性と利便性を兼ね備えたインターホンシステムです。専用アプリと連動するIPインターホンは、簡単な入室管理で建物のセキュリティの強化を飛躍的に向上させ、移住者の安全性と安心感を与えます。ギガテックのエントランスインターホンPE01とスマホアプリを連動すると、離れた場所からエントランスの扉の解錠や入室の記録が残る簡易な入室管理が行えます。集合住宅マンションの防犯対策や、スマホアプリを活用したIPインターホンをご検討の方は、ぜひご相談ください。