IPインターホンの導入で実現する安全・便利な置き配対策
- enari hisashi
- 10月20日
- 読了時間: 12分
IPインターホンを活用した置き配対策は、宅配業者・荷物の受取人双方にメリットがあるため、多くの場面で導入が進んでいます。遠隔操作可能なIPインターホンを導入しておけば、オートロックマンションであっても不在時の置き配依頼が可能です。映像や音声でリアルタイムに宅配業者とやり取りできるため、誤配送や盗難といった置き配の課題を解決する手段ともなります。宅配便の増加に伴い置き配の標準化が検討されていることもあり、更なる普及が見込まれる最新のインターホンシステムです。
◎置き配の普及と求められる環境
ネット通販を利用する人が急増する近年、配達ドライバーの人手不足は深刻です。国土交通省の発表によると、宅配の年間取扱個数は令和5年に50億を超え、今後も増えることが予想されます。宅配の取扱個数が増える分、再配達の負担も重くなっていくのが課題です。これをうけて、国土交通省は置き配を標準サービスとして位置づけ、対面での受け取りは追加料金で設定できる仕組みを検討しています。そもそも置き配とは、非対面で荷物を受け取れるサービスを指します。荷物の受取人は、玄関前や宅配ボックスなど予め置き配の場所を指定し、宅配業者は指定された場所へ荷物を届ける仕組みです。置き配の利用により再配達は減少し、宅配業者の負担軽減が見込めます。それだけでなく、置き配には荷物の受取人にも多くのメリットがあります。まず、置き配を依頼しておけば対面で受け取る必要がなくなるので、配達を待つ時間の削減が可能です。時間指定をした荷物を受け取るために、外出時間を調整したり、外出を控える必要もありません。単身世帯や共働き世帯にありがちな、平日は学校や仕事でなかなか荷物が受け取れないといった課題も解決できます。再配達の手続きも不要となり、面倒な手間を省くことも可能です。在宅中であっても小さな子どもがいて手が離せないといった場合も、置き配を依頼しておけば直接対面で受け取る必要はないので、受け取り損ねの心配もなくなります。このように、荷物の受取人にとっても便利な置き配ですが、置き配利用が増えると同時にトラブルの報告も増えているのが現状です。具体的なトラブルといえば、置き配荷物が雨でぬれた、盗難、誤配送、重い荷物で玄関が空かなくなったといった内容です。これらのトラブルは、非対面で荷物を届ける置き配特有のトラブルといえます。また、通常、置き配は事前に宅配業者へ依頼することが必要であり、予想外の荷物は受け取れないケースもあります。オートロックマンションでは、宅配業者はマンション内に立ち入ることができず、自宅前への置き配が困難なケースも少なくありません。そのため、新築のオートロックマンションには宅配ボックスが標準装備されることも増えました。しかし、宅配ボックスをマンションへ後付けする場合には、設置場所や予算の確保が難しく、断念するケースも少なくありません。また、宅配ボックスがあっても、受取人が置き配を指定していない予想外の荷物には対応できません。このような課題への対策として注目されているのが、IPインターホンの活用です。どこでも・いつでも遠隔操作可能なIPインターホンを導入することで、常に安全で便利な置き配依頼が可能となります。
◎オートロックマンションの置き配対策として最適なIPインターホン
オートロック付きマンションの置き配対策として注目されているのが、IPインターホンです。その背景には、従来のインターホンには不可能な「いつでも・どこでも」対応できる遠隔操作機能があります。そもそもIPインターホンとは、インターネットプロトコル(IP)ネットワークを利用し、音声や映像の通信を行う次世代のインターホンです。広く普及している従来型インターホンは、物理的な配線を利用し音声や映像の通信を行います。エントランス機や住戸内の親機、玄関子機がアナログな配線で接続され、通信を行うのが特徴です。一方、IPインターホンはLANやインターネットを通じてネットワーク通信を行います。音声や映像はデジタル情報に変換され送受信する仕組みのため、物理的な配線で機器同士を接続する必要はありません。たとえば、来訪者がエントランスのIPインターホンから目的の部屋を呼び出すと、その通知は居住者のスマホやPCなどのデバイスに届きます。IPインターホンは、スマホやPC、タブレットなど多様なデバイスと連動可能です。スマホなどのデバイスに専用のアプリをインストールしておけば、来訪者の映像確認、通話はスマホを利用できます。つまり、従来のアナログインターホンでいう室内親機の役割を、お手持ちのスマホやPCが果たすということです。通信環境さえ整っていれば、スマホを利用し品質の高い映像通話がどこからでもできます。自宅内、外出中、遠く離れた海外であっても、来訪者がエントランスのIPインターホンを鳴らせばリアルタイムで通知が届き、スマホなどのデバイスから応答可能です。さらには、遠隔操作でオートロックの解錠もできます。いつでも・どこでも遠隔操作で対応できる機能は、オートック付きマンションの置き配対策に有効です。外出中であってもリアルタイムに対応し、遠隔操作で解錠できるため、自宅前に置き配を依頼することができます。従来のインターホンであれば、外出中に来訪者に対応したり、遠隔操作でオートロックを開錠する機能はありません。そのため、置き配が急速に普及する現代では、安全で便利な置き配対策のひとつとして、IPインターホンを導入する事例が増えています。
◎IPインターホンを活用した置き配対策のメリット
置き配利用が広がるなか、盗難や誤配送、荷物の破損といったトラブルへの対策も求められています。さらには、置き配を指定していない予想外の荷物への対応も求められます。そこで役立つのが、IPインターホンを活用した置き配対策です。IPインターホンを活用した置き配対策の大きなメリットは、いつでもどこにいても安全に置き配依頼ができることです。これにより、居住者の利便性は大きく向上します。外出中でもスマホアプリから対応し「玄関前に置いておいてください」と指示することもでき、再配達の手間を削減することが可能です。置き配指定をしていない荷物が急に届いても、「いつでも・どこでも」リアルタイムに対応し、オートロックの解錠もできるため受け取り損ねがありません。在宅中、家事や介護、子どもの世話で手が離せない時間に宅配業者が訪れた場合であっても、手持ちのスマホで対応しリアルタイムで置き配依頼ができます。これにより、居住者の利便性が高まるだけでなく、配送業者の負担軽減といった社会的課題への対策にもつなげることが可能です。また、置き配の盗難や誤配送への対策としてもIPインターホンは有効です。IPインターホンは高品質な映像と通話によって荷物の状況を確認し、配達員と直接やり取りできるため、誤配送のリスクを大幅に低減することができます。映像通話ができることで、置き配場所の指定や確認といったやり取りを確実に行うことが可能です。リアルタイムに配達員とやり取りできるため「どこに荷物が置かれているかわからない」といったトラブルを未然に防止する対策としても有効です。このように、置き配は、非対面で宅配業者が一方的に配達するため、誤配送が生じやすいのが課題ですが、IPインターホンを導入しておけば、通話でやり取りしながら名前や荷物の確認ができ、誤配を防止することにつながります。誤配送に伴う報告や対応といった手間を省き、トラブル防止につながる仕組みです。また、モニター付きのIPインターホンは置き配荷物の盗難対策としても有効です。外部機器とも連携可能なIPインターホンであれば、防犯カメラの胴体検知機能と連動し、不審な動きがあればスマホに通知が届くように設定するといった使い方もできます。IPインターホンや防犯カメラによりセキュリティが強化されているマンションであれば、置き配を狙った盗難リスクを大幅に低減することが可能です。また、IPインターホンには録画・録音機能が搭載されているものも多く、配達時の映像を自動で保存できます。これにより、万が一置き配荷物の盗難・紛失が発生しても、記録を基に状況を確認することが可能です。この機能は盗難・紛失対策だけでなく、再発防止対策としても有効といえます。さらに、IPインターホンはインターネット経由で遠隔地から管理が可能なため、管理人室や防災センターが不在でも、管理対策の効率化とセキュリティ対策の両立ができます。宅配業者や置き配荷物をリアルタイムで監視対応できることは、従来のアナログインターホンでは実現不可能な防犯対策です。このように、IPインターホンを活用した置き配対策は、防犯・利便性における有効な対策として大きな価値があります。それだけでなく、配送業者の負担軽減への対策としても有効です。置き配の標準化が検討される現代において、ますます需要が高まると予想されます。
◎置き配対策に最適なGIGA-TECHのIPインターホンPE01
GIGA-TECHのPE01は、オートロックマンションの置き配対策に最適なエントランス用IPインターホンです。エントランスに設置したIPインターホンPE01と、専用アプリをインストールした居住者自身のスマホが連携し、いつでも・どこでもスマホから遠隔操作可能なIPインターホンシステムを構築できます。外出中で不在にしていても、来訪者から呼び出しがあればリアルタイムに通知が届き、アプリで映像を見ながら応答可能です。エントランスのオートロックもスマホアプリを操作しボタンひとつで解錠できます。この機能は、オートロックマンションの置き配対策に最適です。今までは、不在の場合オートロックの解錠ができないことで置き配を諦めていたマンションであっても、IPインターホンPE01を導入しておけば、どこからでも遠隔操作でオートロックを解錠し、自宅前へ置き配してもらうことができます。置き配指定の有無に関わらず、映像で荷物を確認し、音声でやり取りを行うため、誤配送といった置き配に起こりがちなトラブルへの対策としても有効です。また、映像録画機能が搭載されているため、万が一置き配を依頼した荷物が盗難に遭った場合でも、映像を証拠として活用することも可能です。このように、置き配対策として有効なIPインターホンPE01は、誰でも使いやすいシンプルな操作性も魅力です。複雑な設定や登録は必要ありません。居住者は専用アプリをスマホにインストールするだけで、すぐに便利なIPインターホンシステムとして活用できます。また、IPインターホンPE01を取り付けた場合、居住者がオートロックを解錠する際はICカード、専用ICタグキー、暗証番号、顔認証、QRキーといった多様な方法を利用できます。いずれも物理的な鍵と比較しセキュリティ性が高く、複製や盗難による不正な侵入を防止することが可能です。これにより、置き配対策だけでなく、マンション全体のセキュリティは強化され、安心な暮らしを維持することにつながります。また、来訪者用に一次的な利用を許可したQRコードを発行することも可能です。居住者は専用アプリから来訪者用QRコードを発行し、来訪者に共有しておけば、来訪者は居住者を呼び出さなくても自身で解錠できます。IPインターホンPE01の場合、簡易入退室管理機能を搭載しているため、だれがいつ入退室したか記録が残りセキュリティ面も安心です。このように、置き配対策やセキュリティ・利便性の強化に貢献するPE01は、施工が簡単で導入コストを抑えられるのも特徴です。PoE給電対応で電源工事は必要なく、既存のLAN配線を電力の供給と通信の両方に利用できます。専用サーバーも不要です。居住者のスマホが従来の住戸内親機の役割を果たすため、住戸機器も不要です。工事費用と機器代金を大幅に削減し、IPインターホンシステムを構築することができます。これにより、予算や設置場所の問題で宅配ボックスを導入できないマンションにとっても、最適な置き配対策として活用できます。このように、IPインターホンPE01は、置き配対策はもちろん、建物のセキュリティや居住者の利便性を高め、より住みやすい環境の構築に貢献する最新のインターホンです。
◎置き配対策としてIPインターホンを導入した事例
置き配の標準化が検討される近年、IPインターホンを導入する事例が増えています。IPインターホンを導入することで、いつでも・どこでも宅配業者と映像通話が可能となり、安全に置き配を依頼することが可能です。
⚪︎新築マンションの置き配対策にIPインターホンを導入した事例
最新の設備を備えた新築マンションでは、宅配ボックスのみでは対応できない置き配対策としてIPインターホンを導入しました。IPインターホンの導入により、事前に置き配を指定した荷物以外もリアルタイムで置き配を依頼できるため、荷物の受け取り損ねや再配達依頼の手間を削減することができています。また、いつでも・どこでも宅配業者の映像を確認し音声で対応できるIPインターホンにより、置き配に関する盗難や荷物の破損といったトラブル対策にもつながりました。宅配ボックスのみでは対応できない置き配対策が実現したことは、マンションのアピールポイントとなり、入居者の獲得につながっています。また、置き配対策としての活用だけでなく、オートロックや防犯カメラとの連携により建物全体のセキュリティ強化も実現し、快適で安全な暮らしをサポートできています。
⚪︎築古オートロックマンションの置き配対策にIPインターホンを導入した事例
築古マンションでは、居住者の不在時にオートロックの解錠ができないため、置き配依頼が困難なことが課題でした。宅配ボックスの後付けを検討するケースもありますが、場所の確保も容易ではありません。そこで、築古マンションでは、既存のアナログインターホンからIPインターホンへリニューアルするケースが増えています。実際にIPインターホンを導入した築古マンションでは、いつでも・どこでも来訪者の映像確認・通話・オートロックの解錠ができるようになり、居住者が不在でも自宅前に置き配を依頼できるようになりました。予想外の荷物が届いても、外出先からリアルタイムに対応でき、再配達の手間が減りました。配達時間を気にして外出を控えることもなくなり、利便性が高まったとご好評いただいています。最新の設備により近隣の集合住宅と差別化を図ることにもつながりました。これにより、空室率を低減し、安定した収益化が実現しています。
◎まとめ
IPインターホンを導入すれば、いつでも・どこでも来訪者に応答し、遠隔操作で解錠も可能です。この機能は従来のアナログなインターホンでは不可能であり、置き配の標準化が検討される現代に最適なシステムといえます。急な宅配業者も映像で確認し音声で対応できるため、誤配送のリスクも少なく安全に置き配依頼が可能です。GIGA-TECHのIPインターホンは、誰でも使いやすいシンプルな操作性で、幅広い年齢層が暮らすマンションへの導入も最適です。IPインターホンを活用した置き配対策をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。
