マンションの資産価値を高めるインターホンシステムのリニューアル
- enari hisashi
- 5月12日
- 読了時間: 13分
マンションのインターホンシステムは、居住者の安全と利便性を支える重要な設備です。インターホンシステムの経年劣化による一般的な耐用年数は10〜15年といわれており、マンションのリニューアルを計画的に進めることで居住者の安心な生活が維持できます。インターホンシステムリニューアルの際には、従来のアナログ式から最新のデジタル式のIPインターホンへの移行が主流となっています。従来のインターホンシステムよりもコストや設置にかかる手間をおさえられるIPインターホンの採用は、マンションの付加価値を高めます。
◎近い将来リニューアルが必要な従来のインターホンの特徴
従来のマンションのインターホンシステムは、親機に2本1組の電力供給用VVFケーブルが接続され、親機と子機はチャイム用の通信ケーブルでつながれているアナログ方式です。居住者が来訪者に応対するには在宅していることが前提になるため、応対できなかった場合は留守のタイミングを知られ、不審者に狙われるリスクも高まり、防犯面や安全面には常に不安が残ります。敷地に新たな設備を増築する場合でも、ひとつのシステムに接続できる機器の台数が限定されているため、拡張は難しい場合があります。すでにインターホンシステムが導入されているマンションでは、集合玄関の解錠はオートロックを採用しているところが多いです。マンションの集合玄関に設置された集合玄関機からの来訪者の呼び出しに対して、建物内の居住者が室内の親機のモニターで来訪者の顔や姿を確認し、オートロックの解錠を行うシンプルな機能のみの機種が多く採用されています。また、初期の頃のモニターはモノクロで荒い画像でしたが、時代とともにカラーモニターに進化し、映った映像を録画する機能がついた機種も出てきました。しかし、カメラに映る範囲が狭く周りの状況がよく見えないことや、夜間の視認性に欠けるなどの問題点も残っています。築年数の古いマンションでは建築された当時のままで、オートロックが導入されていない建物もあります。オートロックがないため部外者でも建物内に侵入し、個人宅の扉の前まで簡単に到達できてしまい、防犯性に乏しいです。屋外からボタンを押すとブザーが鳴り来訪を知らせる機能のみの機種だと、個々の扉の前にインターホンがついていても、扉を開くまで来訪者の姿は確認できません。このような音声のみの応対でモニターがない機種では、なりすましの被害に合うリスクが高く、チェーンロックをしていたとしても不審者に強引に侵入されてしまう心配もあり、安心して扉を開けることができないという問題が生じます。
◎インターホンシステムのリニューアルのタイミング
近年一定の築年数が経過したマンションでは、大規模修繕の機会などを利用してインターホンシステムもリニューアルする事例が増えています。マンションのインターホンシステムが最新であることは、居住者にとって住み続けたいと思える要因のひとつになります。しかし、従来のインターホンシステムは配線がアナログ方式のためセキュリティの脆弱性が問題で、不正アクセスによる盗聴などの被害に遭うリスクと常に隣り合わせであり、被害にあった場合には重大な損害を被る可能性もあるのです。また、マンションの新築当初は問題なく動作していたインターホンシステムも、10年を経過した頃から経年劣化などによる不具合が生じることが増えてきます。一箇所でも不具合が生じると、来訪者の確認ができない、オートロックが開かないなどのトラブルがマンション全体で起こるようになり、不審者の侵入を許してしまうなど、マンションの防犯面に不安を感じるようになります。本来なら部品のみの交換で修理可能な場合でも、製造から一定の期間が過ぎると部品は廃盤扱いとなり、修理は不可能になることもあります。この場合インターホンシステム全体のリニューアルが必要になり、すぐにはマンション居住者全員の理解を得られず、管理者は対応に困る状況になり得るのです。そのような事態になる前に、適切な時期にマンションのインターホンシステムをリニューアルする必要があります。従来のままでリニューアルせずに放置していると、マンションのセキュリティ性は低いとみなされ不審者に狙われやすくなり、空室の増加や新規入居希望者の減少につながる可能性が高くなります。本来は最初からマンションの長期修繕計画にインターホンシステムのリニューアルが組み込まれていれば安心です。しかしマンションの長期修繕計画に入っていなかった場合は、これからリニューアルの計画を立て、予算を組んで進めていく必要があります。
◎インターホンシステムのリニューアルに従来のシステムを採用する課題
マンションのインターホンシステムのリニューアルに、もう1度従来のインターホンシステムを採用する場合、莫大な費用と時間が必要になります。マンションの集合玄関と個別の住居内のインターホンシステムは全て上下左右で複雑に配線がつながれており、電気工事士の専門知識を持った業者は、1つひとつの住居に入り古くなったインターホンの機器を取り外し、リニューアルの配線工事を行います。そのため業者とマンションの居住者は、事前に個別で工事可能な時間を打ち合わせて予定を合わせておく必要があるのです。配線の関係上、機器のマンションへの設置場所には制限があり、環境によっては希望する場所に設置できない事態も起こります。乾電池や充電式の機器を採用することでマンションへの設置場所を自由に決められますが、機器を定期的に充電したり、電池を交換したりする必要があります。手間がかかる上に充電や電池交換の必要性に気付かず、知らない間に放置してしまうことになりかねません。工期も長期に渡るため、期間中マンション居住者はインターホンが利用できなくなり、不特定多数の部外者の出入りと不審者の侵入の見分けがつかなくなります。管理者は、常に集合玄関の管理事務所に詰めておく必要がありますが、夜中などは勤務時間外で常駐していない場合が多いため、マンション居住者は防犯面で不安な日々が続くことになるのです。多額の費用をかけてマンションのインターホンシステムをリニューアルしたとしても、また一箇所の故障で全ての機器を交換する必要性が出てくるなど、数年後にはさらに莫大な費用を追加で用意する必要が出てきます。空室率の高いマンションには、十分な修繕積立金が積み立てられているとは限らず、インターホンシステムのリニューアルに伴う多額の費用を捻出することが難しい場合もあります。追加で臨時の修繕積立金を徴収しようとすると、マンション居住者の多くの反対に合う可能性もあるのです。
◎これからのインターホンシステムに求められる機能
インターホンシステムは、もともとマンション居住者が室内にいながら来訪者の姿を確認したり、会話をして用件を知るための重要なコミュニケーションツールとして導入されました。現在ではインターホンシステムを利用して来訪者の確認を対面なしで行うことが当たり前となり、ほとんどのマンションや戸建てに標準設備として導入されています。現代ではこれから分譲マンションを購入したり、賃貸の契約を交わしたりする際にインターホンシステムの有無が重要な選択の決め手となっていることが多いです。インターホンシステムが採用されていないマンションは、最初から検討されないことも考えられます。現代の最新のインターホンシステムは、単に訪問者と室内のマンション居住者をその場でつなぐツールというだけでなく、防犯面を強化し安全で便利な生活を実現する役割も備えている必要があります。近年では、画像や音声の品質も向上し、スマートフォンと連携して来訪者に遠隔で対応できる機種も出てきました。遠隔からリアルタイムで操作ができるようになると、外出中に宅配業者からの呼び出しにその場で応答し、荷物は置き配として玄関先などに置く指示も可能になります。自宅に帰って不在票に気付き、再配達の手配を行う煩わしさが解消され、宅配業者も再び配達に向かう必要がなくなります。子どもが学校から帰宅した際には、自宅に保護者が不在の場合でも、職場から呼び出しに応答することもできるのです。玄関ドアの解錠と子どもの帰宅の確認を同時に行い、そのまま子どもひとりで留守番をしていている際に来訪者がインターホンを鳴らしたとしても、遠隔から保護者が応対すれば、ひとりで留守番をしている状況を知られずに済みます。自宅にいる子どもも保護者と同様に室内に設置されたモニターや各種デバイスから来訪者の姿を確認できるため、近所の知り合いや祖父母などが訪ねてきた場合は、安心してドアを解錠できます。
◎マンションのインターホンシステムのリニューアルに最適なIPインターホン
マンションにIPインターホンを導入することで、従来と比較して簡単に最新のインターホンシステムが構築可能になります。IPインターホンのコストをおさえたスピーディなインターホンシステムのリニューアルは、管理者とマンション居住者のどちらにも多大なメリットをもたらします。IPインターホンは光通信のインターネット回線を使用するため、マンションがインターネットに接続できる環境さえあれば、エントランスに設置したIPインターホンの集合玄関機と各住戸の機器はそれぞれを独立させることが可能です。IPインターホンの中には、PoE給電と呼ばれるLANケーブル1本でデータ通信と電力の供給を同時に行える技術に対応した機器もあります。PoE給電対応のIPインターホンなら親機と子機をそれぞれアナログな配線でつなぐ必要がなくなるため、マンションにおけるインターネットシステム構築のための大掛かりな配線工事も必要ありません。IPインターホンの導入は工事にかかる時間や手間が短縮され、コストも低くおさえられます。マンションの建物の構造上配線が複雑で接続不可能だった場所でも、IPインターホンなら設置可能です。サーバーのための広いスペースを確保する必要もないため、マンションの敷地に余裕が生まれます。今までひとつのマンションの住居内に複数の機器を取り付けようとした場合、複雑な配線での接続が必要でした。IPインターホンを利用すれば、各種デバイスにインストールしたアプリから呼び出しへの応対や解錠などの操作もできるようになるため、親機の代わりにスマートフォンやタブレットで代用できます。機種によっては、住居内に親機を設置しないという選択も可能になります。外出の際にも、IPインターホンのアプリをインストールしたスマートフォンから来訪者の呼び出しに対してリアルタイムで応対することもできます。電波の届く場所であれば、例え海外などの遠く離れた場所からでも問題ありません。IPインターホンの集合玄関機には高機能なカメラやマイクが内蔵されているため、夜中でも鮮明で広範囲な画像と音声で来訪者の様子を確認でき、回転灯などの外部機器と接続して防犯対策も万全に行うことができるため安心です。また、IPインターホンなら、ほぼ無制限で機器の接続台数を増やせるため、マンションの敷地が広大で大規模になっても問題なく対応可能です。一箇所からまとめて管理でき、管理費や人件費などのランニングコストも低くおさえられます。
◎インターホンシステムのリニューアルに最適なIPインターホンPE01
ギガテックのIPインターホンPE01は、7インチの高画質液晶ディスプレイを搭載したエントランスインターホンです。スマートフォンにも利用されるTFT液晶ディスプレイは、来訪者の映像を高精度に映し出します。解錠方法はICタグキーだけでなく、暗証番号やQRコード、顔認証にも対応しており、多様な方法から選ぶことができます。複数の設定により、物理的な鍵の紛失による入室できないリスクを防ぎ、マンションのセキュリティ性をより高めることができます。さらに、IPインターホンPE01はスマートフォンアプリによる遠隔操作にも対応しており、訪問者が来た際にはスマートフォンに着信通知が届き、その場で映像確認と音声応答が可能です。自宅の中はもちろん、外出先からでも遠隔での対応や解錠操作ができるため、不在時の来訪対応やセキュリティ向上にも役立ちます。アプリは各部屋に最大8人まで登録することができ、4人まで呼び出すことが可能なため、家族が多い世帯でも問題ありません。IPインターホンPE01はPoE給電を採用しているため、配線工事の必要がなく簡単に取り付けが完了します。マンション居住者は工事のために長い間利用を制限されることはありません。本体の厚さはわずか44mmと薄型で、あらゆる場所でもマッチするスタイリッシュなデザインとなっています。ギガテックのIPインターホンPE01にリニューアルした後は、建物に自然に馴染みながらも洗練された存在感があるため、物件のイメージアップに貢献します。IPインターホンPE01は、高性能でありながら耐防塵・防水・衝撃性にも優れているため、濡れた手でタッチパネルを操作したり、飛来物などの衝突があったりしても機器の動作に影響がありません。砂埃の舞う屋外でも安心して設置でき、日常的な衝撃などによる故障のリスクが少ないです。ソフトウェアの不具合などはリモートで対応可能なため、復旧のスピードも従来のインターホンシステムに比べてスムーズです。
◎マンションのインターホンシステムリニューアルにIPインターホンPE01を採用した事例
マンションリニューアルの際に、従来のインターホンシステムにかわりIPインターホンが選ばれる事例が増えています。ギガテックのIPインターホンPE01は後付けが簡単で、すでに従来のインターホンシステムが設置されているマンションのリニューアルにも最適です。スムーズなリニューアルを低コストで実現するため、マンションの価値を再び高めることに役立ちます。
⚪︎大規模マンションのインターホンシステムリニューアルにIPインターホンPE01を採用した事例
大規模なマンションでは、居住者層がファミリーやひとり暮らしなど一貫性に欠け、それぞれのライフスタイルがあります。時間帯を問わずメンテナンス業者や訪問者など部外者が出入りする機会も多く、防犯面で不安を抱えている居住者も多いです。インターホンリニューアルにギガテックのIPインターホンPE01を採用すれば、従来のインターホンシステムで問題だったリニューアルにかかる莫大なコストや手間の負担を軽減します。従来のインターホンシステムよりも手軽にリニューアルでき、防犯面や利便性が大きく向上することを知らせれば、居住者の理解も得られやすくなり、今までよりも質の高い生活が実現します。
⚪︎高級タワーマンションのインターホンシステムリニューアルにIPインターホンPE01を採用した事例
高級タワーマンションでのインターホンシステムリニューアルにIPインターホンPE01を採用すると、マンションの共用部の出入りも一箇所から一元管理を行うことができます。一部の居住者のみが利用できるエグゼクティブなラウンジや、予約済みの居住者が指定の日時のみ利用できる専用設備などへの部外者の不正な侵入を防ぎつつ、居住者は用途に合ったセキュリティの保たれた状態で、便利で安心な利用が可能になります。管理者にとっても、利用の把握や予約の手続きにかかる負担の軽減につながります。
◎まとめ
IPインターホンは、来客対応のみだった従来のインターホンシステムの枠を超え、マンションに新しい付加価値をもたらします。マンションのインターホンシステムリニューアルにギガテックのIPインターホンを採用すると、マンションの防犯性や利便性を高め資産価値を効果的に向上させることができるのです。ギガテックでは、リニューアルに最適なIPインターホンを取り扱っています。マンションのリニューアルはもちろん、後付けや新規取り付けを問わず、IPインターホンに関するご相談は、当社までお気軽にお問い合わせください。