遠隔解錠可能なIPインターホンでオートロックマンションの置き配対策
- enari hisashi
- 11月4日
- 読了時間: 12分
オートロックは部外者の侵入を拒む重要なセキュリティ設備ですが、置き配の制約となるケースも少なくありません。宅配ボックスのないオートロックマンションでは、玄関前に置き配ができず、エントランス前や駐輪場に置き配を依頼する場合もあります。しかし、誰でも立ち入ることが可能なエリアに置き配をすると、盗難のリスクは格段に高まります。そこで役に立つのがIPインターホンの活用です。IPインターホンはいつでもどこでも遠隔操作・遠隔解錠可能なため、オートロックマンションでも玄関前に置き配依頼が可能です。
◎オートロックによって生じる置き配の制約と課題
近年主流になりつつある置き配は、非対面で荷物を受け取れる便利なサービスです。しかし、エントランス扉がオートロック機能付きマンションの場合、配達員が建物内に入ることができず、玄関前に置き配を依頼することが困難といった課題があります。基本的に、オートロックはマンションのセキュリティを高めるための設備です。エントランス扉がオートロックの場合、居住者か居住者が入室を許可した人しか出入りできません。居住者が不在であればエントランス扉を解錠できないため、配達員が玄関前に置き配することは困難です。この場合、エントランス扉の前や駐輪場といった誰でも出入りできる場所へ置き配を依頼するケースもあります。しかし、これらの場所は誰でも出入りできるぶん、盗難被害のリスクが各段に高まるといったことが課題です。自転車のかごなどに置き配を依頼するケースもありますが、荷物が落ちたりすることで大切な荷物が破損するリスクも否めません。そこで、オートロックマンションでは、オートロックを解錠しなくても安全に置き配ができる対策として、宅配ボックスを設置するケースも増えています。新築マンションでは、宅配ボックスが標準装備されることが多いですが、事前に置き配を指定していない荷物には対応できないケースもあります。宅配ボックスへの置き配は、配達員が受取人とコミュニケーションをとることなく一方的に配達が完了するため、誤配送のリスクも否めません。加えて、既存のマンションへ宅配ボックスを後付けするケースもありますが、場所や予算の確保といった課題もあります。宅配ボックスの設置場所や予算を確保できず、導入を諦めざるを得ないケースも少なくありません。その場合、利用できるサービスとして、コンビニなどマンション以外の宅配ボックスへ置き配を依頼することもできます。結果、再配達は削減されるものの、荷物の受取人はコンビニまで荷物を取りに行かなければなりません。コンビニが遠かったり、荷物が重かったりすると、受取人の負担は大きいといえます。また、コンビニの宅配ボックス以外にも、宅配業者が居住者の同意をあらかじめ得たうえで、オートロック解錠用のデジタルキーで解錠し、玄関前に置き配するサービスもあります。この場合、オートロックであっても玄関前への置き配が可能です。ただし、毎回置き配を指定したうえで、解錠に同意するといった手続きが必要となります。事前に指定していない荷物に関しては、玄関前に置き配をしてもらうことはできません。加えて、一次的な利用制限のあるデジタルキーであったとしても、だれがいつ入退室したのかを把握できなければ、セキュリティ面も心配です。このように、オートロックマンションでは、置き配の制約と課題があるといえます。オートロックは居住者の安全を守る重要な設備である一方で、置き配の普及にとっては課題です。そこで、オートロックマンション特有の置き配の課題と制約を解消する手段として注目されているのが、IPインターホンの活用です。IPインターホンはどこからでも遠隔解錠できるため、オートロックマンションの置き配対応にも最適なシステムといえます。
◎オートロックでも安全な置き配を実現するIPインターホンの機能
オートロック機能を備えたエントランス扉は、居住者が解錠しなければ訪問者は入室できません。これによりセキュリティ強化が実現している反面、置き配を目的とした宅配業者もエントランス扉を通過できず、玄関前への置き配が難しいといった課題があります。こうした状況を解決し、居住者の利便性も建物のセキュリティも損なわない設備として活用できるのが、IPインターホンの遠隔解錠機能です。IPインターホンは、IPネットワークを利用した通信により、離れた場所からでも訪問者を映像で確認、必要に応じてエントランスのオートロックを遠隔操作で開錠できる仕組みを備えています。従来のアナログ型インターホンでは、室内の専用モニターからしか応答や解錠操作ができません。そのため、不在時に宅配業者が訪れても、対応や解錠ができないことで玄関前への置き配は困難でした。しかし、IPインターホンであれば、スマホやタブレットを利用して外出先から来訪者の映像を確認し音声で対応、スマホのボタンひとつでその場から遠隔解錠が可能です。これにより、宅配業者が訪れた際に外出中であったとしても、玄関前といったオートロックを通過した先の指定場所へ置き配の依頼をすることができます。この遠隔解錠機能が優れている点は、単に鍵を開けるだけではなく「だれがきたのか」をリアルタイムで確認できる点です。不審者によるなりすましや侵入のリスクは防ぎつつ、置き配をスムーズに依頼できます。来訪者の映像や音声を記録する機能も搭載されているため、万が一置き配荷物の盗難や紛失、破損といったトラブル発生時にも証拠や状況確認に活用可能です。また、IPインターホンは遠隔解錠だけでなく、外部機器と連携できる機能もあります。たとえば、防犯カメラや入退室管理システムといったセキュリティ設備と連携することで、解錠時の映像や操作履歴を統合的に把握するシステムを構築できます。置き配の場合、配達員の顔や荷物だけでなく、エントランスや通路など多角的に監視でき、不審者の存在も見逃しません。さらに、IPインターホンは接続台数や通信距離に制限がありません。そのため、複数の出入り口を持つマンションや住戸数の多い大規模なマンションであっても、問題なく利用できます。複数拠点を管理人室や警備会社といった遠隔地から統合的に管理することも可能です。こういったIPインターホン特有の機能により、置き配の安全性を飛躍的に高めることができます。
◎置き配対策として遠隔解錠対応のIPインターホンを導入するメリット
マンションの置き配対策として遠隔解錠対応のIPインターホンを導入することは、居住者・建物管理者・配送業者の全てにメリットがあります。まず、居住者にとってのメリットは、セキュリティを損なうことなくいつでもどこでも置き配が依頼できる点です。スマホと連動できるIPインターホンにより、外出中に宅配業者が訪れてもスマホに通知が届き、専用アプリから映像と音声で対応できます。高品質な映像と音声で宅配業者や荷物を確認したうえでエントランスのオートロックを遠隔解錠できるため、なりすましによる不正侵入のリスクを低減することが可能です。いつでもどこでも来訪者に応答し遠隔解錠できるため、事前に置き配を依頼していない荷物も受け取り損ねることがなくなります。事前に置き配を依頼した荷物においても、毎回映像と音声で確実なやり取りをしてから置き配を行うため、誤配送といったリスクを低減できます。このように非対面でありながら、スムーズで安全な置き配を実現できることが大きなメリットです。また、遠隔解錠機能により再配達が削減されることは、配送業者にとってもメリットです。今までは、オートロックを開錠できないことで置き配が困難だったマンションも、遠隔解錠可能なIPインターホンにより、いつでも玄関前に置き配可能な環境を構築できます。居住者の不在表対応や再配達手続きの手間を削減するだけでなく、配送業者の負担も軽減できるのが魅力です。また、IPインターホンは置き配利用時に限らず、建物全体のセキュリティを高める点もメリットです。多くのIPインターホンは映像や音声記録の保存が可能なため、トラブル時には記録の確認による原因究明や証拠提出にも役立ちます。さらに、外部機器とIPインターホンが連携すれば、セキュリティを飛躍的に高めることも可能です。たとえば、防犯カメラとIPインターホンが連携することで、置き配荷物の監視にも役立ちます。IPインターホンで宅配業者を確認し、防犯カメラの映像で周囲や配達員の動きを広く確認することも可能です。防犯カメラに動体検知機能があれば、置き配荷物に近づく不審者も見逃しません。不審な動きをいち早くとらえ、迅速な対応が可能となります。さらに、IPインターホンは建物の管理者にもメリットがあります。ネットワークを介して遠隔地から管理でき、共用部やエントランスの状況、来訪者履歴など、一元的に把握・管理可能です。管理人が常駐していないマンションや、複数棟を一括管理する大規模な団地などでも遠隔でモニタリングできるため、人的負担を軽減しながら高いセキュリティ水準を維持することができます。また、拡張性が高いIPインターホンは、将来的に新たなセキュリティ設備を導入した場合も柔軟に連携でき、長期的かつ実用的な利用が見込める点も建物管理者にとって大きなメリットです。このように、遠隔解錠や遠隔管理が可能なIPインターホンは、安全と利便性を両立させる重要な設備となります。オートロック付きマンションにおける置き配の課題を解決するだけでなく、将来的なスマート化にも柔軟に対応できる先進的な設備です。
◎最新技術で安全な置き配を実現するIPインターホンPE01
GIGA-TECHのIPインターホンPE01は、建物のセキュリティを強化し、安全な置き配を実現する高性能なIPインターホンです。GIGA-TECHのIPいインターホンPE01をマンションエントランスに導入した場合、専用アプリをインストールした居住者自身のスマホと連動し、便利なIPインターホンシステムを構築します。宅配業者といった来訪者がIPインターホンを鳴らせば、その通知はリアルタイムでスマホへ届き、いとでも・どこでもスマホから遠隔操作が可能です。外出中で不在の場合も、アプリで映像を見ながら応対し、ボタンひとつで遠隔解錠できます。この遠隔解錠機能により、オートロックマンションでも玄関前への置き配が可能です。また、GIGA-TECHのIPインターホンの場合、映像と音声の品質が高く、荷物や宅配業者を確実に確認してから遠隔解錠できるのでセキュリティ面も安心です。誤配送といったトラブルも未然に防ぐことにつながります。万が一トラブルが発生した場合も、映像録画機能により記録された映像を後から確認することもできます。スマホにインストールする専用アプリは各住戸最大8人まで登録でき、4人まで呼び出し可能です。複数のスマホと連動できるため、ファミリー向けマンションへの導入も問題ありません。家族が連携して来訪者に対応し遠隔解錠できることで、予想外の荷物も受け取り損ねのリスクがなくなります。荷物の受け取りに関するストレスを大幅に低減できるのが魅力です。また、GIGA-TECHのIPインターホンは、多様なアクセス方法を利用できるのも特徴です。PE01は、QRコード・ICタグキー・スマホ・暗証番号・顔認証に対応しています。これらの認証方法を、状況に応じて選択することが可能です。物理的な鍵と比較し複製や盗難が困難な認証方法であるため、セキュリティも大幅に強化することができます。このように、セキュリティ強化と利便性の向上を両立するIPインターホンPE01は、導入コストを抑えて設置できるのも魅力です。PoE給電対応のため設置時の電源工事は不要です。ネットワーク通信のため、大規模な配線工事も必要ありません。居住者自身のスマホが従来の室内モニターの役割を果たすため、各住戸内に専用機器を設置する必要もありません。専用サーバーも不要で、導入費用も運用コストも合わせて削減できます。難しいIP設定やルーター設定も不要です。これにより、取り付け後はすぐに便利なIPインターホンシステムとして活用することができます。
◎置き配対策として遠隔解錠可能なIPインターホンを導入した事例
オートロック付きマンションでも玄関前への置き配を可能とする設備として、導入事例が増えているのがIPインターホンです。IPインターホンを導入しておけば、外出中もスマホから来訪者をリアルタイムで確認し、エントランスのオートロックを遠隔解錠することができます。
⚪︎単身者むけオートロックマンションに遠隔解錠可能なIPインターホンを導入
日中不在な居住者が多い単身者むけのオートロックマンションでは、荷物の受け取りに関するストレスを軽減することを目的に遠隔解錠可能なIPインターホンを導入しました。IPインターホン導入後は、学校や職場からでも配達員に対応しオートロックを開錠することができるようになり、玄関前への置き配が実現しています。これにより、だれでも立ち入ることができるエントランス前や駐輪場に置き配を依頼する必要がなくなったため、盗難のリスクを大幅に低減することができました。いつでも置き配が依頼できることで、休日に再配達を依頼したり、時間指定の荷物が届くまで外出を控えるといったこともなくなり、利便性が高まったとご好評いただいています。また、導入には既存のLAN配線を活用できたうえ、専用サーバーや住戸内モニター不要でIPインターホンシステムを構築することができ、コストを抑えて居住者の満足度を高めることにつながっています。
⚪︎ファミリー向けマンションに遠隔解錠可能なIPインターホンを導入
共働き世帯が多く住むファミリー向けマンションでは、オートロックでも安全に置き配を利用できる環境構築を目的に遠隔解錠可能なIPインターホンを導入しました。IPインターホン導入後は、遠隔解錠を利用し玄関前に置き配を依頼できるようになり、荷物の受け取りに関するストレスを軽減することができています。また、小さな子どもや要介護者がいる家庭では、在宅中でも配達員の呼び出しに間に合わず荷物を受け取れないケースもありましたが、IPインターホン導入後は手持ちのスマホから即座に対応し、その場で置き配を依頼ができるようになりました。遠隔解錠もスマホのボタンひとつでできるため、手が離せない場面でもスムーズに置き配依頼ができています。また、将来的にはAI解析機能付き防犯カメラなどを導入し、IPインターホンと連携することでさらなる置き配の安全性を高めるといった拡張性の高さがあり、マンションの資産価値向上を目指すオーナーからもご好評いただいています。
◎まとめ
遠隔操作・遠隔解錠可能なIPインターホンを導入することで、オートロックマンションでも玄関前への置き配依頼が可能です。誤配送や盗難といった置き配特有のトラブルも防ぎ、建物全体のセキュリティを高めることもできます。置き配利用が急増する近年に最適なインターホンシステムであり、高いセキュリティと利便性で居住者の満足度を高めることも可能です。オートロックマンションの置き配対策として遠隔解錠可能なIPインターホンの導入をご検討の際は、GIGA-TECHまでお気軽にお問い合わせください。
