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GIGA-TECH のIPインターホン
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コラム

コストをおさえてオフィスビルのセキュリティを強化するIPインターホンの導入

  • 執筆者の写真: enari hisashi
    enari hisashi
  • 9月15日
  • 読了時間: 13分

更新日:11月21日

多くの企業が入居するオフィスビルには価値ある財産が多く保管されており、それらを狙った侵入犯罪の被害が後を絶ちません。そのため、オフィスビルのセキュリティ強化は必須です。しかし、セキュリティ強化を目的に新たな設備やシステムを導入することはコスト面の問題もあり、後回しにされるケースもあります。そこで、注目されているのがIPインターホンの導入です。IPインターホンは低コストでスピーディに設置できるだけでなく、遠隔操作や外部機器との連携でオフィスビルのセキュリティを飛躍的に高めます。

◎オフィスビルにおけるセキュリティ強化の重要性

多数の企業や事務所、営業所などが入居するオフィスビルは、日々多くの従業員や来訪者が出入りする場所です。そのため、外見だけでは不審者か関係者かの判断がつきにくく、常に高いレベルのセキュリティが求められる環境といえます。ビルの管理者や設計者にとってセキュリティ対策は重要な務めであり、防犯カメラや入退室管理システム、警備員の配置など、さまざまな設備や仕組みが導入されるのが一般的です。それでもなお、オフィスビルを狙った侵入窃盗被害は後を絶ちません。実際に、警視庁が発表した令和5年の侵入窃盗認知件数によれば、全国で44,228件発生したうち、オフィスビルを含む一般事務所への被害は全体の9.7%を占めます。件数にすると4,200件以上です。この数字からも、オフィスビルが犯罪のターゲットになりやすいといった現状がみえます。多くのオフィスビルがセキュリティ対策を施していているにもかかわらず侵入窃盗の標的となる理由は、犯罪者にとって価値の高い金品や情報が集中している点にあります。現金やOA機器のほか、企業が保有する顧客情報や営業データ、機密情報などはとくに狙われやすい対象です。サイバー攻撃による情報流出だけでなく、社員個人が利用するパソコンからデータが抜き取られるケースもあります。こうした価値ある情報は高額取引されることもあり、セキュリティの甘いオフィスビルは犯罪者にとって格好のターゲットです。万が一情報が盗まれれば、被害企業は顧客への補償費用や調査・復旧のコストといった直接的な金銭的損失を被るだけではありません。企業の社会的信用は失墜し、ブランド価値の低下や取引先との関係悪化を招くなど、経営基盤そのものを揺るがす深刻なリスクを抱えることになります。これらのリスクを防ぐため、オフィスビルのセキュリティ強化は欠かせません。さらに、オフィスビルのセキュリティに関しては、構造的な弱点もあります。就業中は利便性のためにエントランスが開放されることが多く、その間は誰でも出入り可能な状況です。複数の企業が入居するオフィスビルでは、従業員か部外者かを即座に見分けることもできません。こうした背景から、厳格な入退室管理体制の構築も求められます。また、オフィスビルはエントランス以外にも通用口や駐車場、搬入口など多様な出入り口を有しており、侵入経路が多い点もセキュリティリスクのひとつです。防犯カメラや警備員の巡回だけで、多数の出入り口を管理するのは限界があります。セキュリティ強化のため来訪者対応を受付や警備員が行う場合も、人の出入りが多いオフィスビルでは大きな負担となるため、確認漏れや判断ミスといった人的エラーが発生する危険は否めません。これらのセキュリティ課題がありながら、セキュリティを強化するには高額な設備投資や工事負担が伴うことで、十分な対策が後回しにされてしまうケースも少なくありません。その結果、侵入窃盗のターゲットとなり、設備投資を上回る甚大な損害を被ることになる恐れがあるため、セキュリティ強化は欠かせません。適切にセキュリティを強化することは、入居企業の信頼性や社員の安心感にも直結し、企業の事業継続性を守り効率性を高めることにもつながります。


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◎オフィスビルでIPインターホンが注目される理由

現代のオフィスビルでは、セキュリティ強化を目的としてさまざまな設備が導入されています。代表的なものには、出入り口のオートロック化、防犯カメラの設置、入退室管理システムの導入などがあげられます。とくに、出入り口のオートロック化は、就業時間中も常に施錠を維持しつつ、従業員や来訪者の入退室を管理できるため、多くのオフィスビルで採用されている安心感の高い設備です。しかし、その一方で、オートロック化により来訪者対応の負担が増えるという課題も生じています。来訪者はオートロック対応のインターホンを鳴らし、ビル内の従業員や受付担当者に解錠してもらう必要があり、受付や警備員が常に対応する場合は人件費の増加にもつながります。こうした課題を解決する手段として、近年注目されているのがオートロックと連動可能なIPインターホンの導入です。IPインターホンは、セキュリティを高めるだけでなく、利便性の向上、人件費削減、さらには業務効率化まで実現できる仕組みを備えています。そもそもIPインターホンとは、インターネットプロトコル(IP)を利用してネットワーク通信を行うインターホンであり、従来型インターホンとは大きく異なる機能をもっています。たとえば、出入り口に設置したIPインターホンを来訪者が鳴らすと、ネットワークを介してスマホやPCといった端末に通知が届きます。通知を受けた端末からIPインターホンを鳴らした来訪者の映像を確認し、通話を行ったうえで遠隔操作で解錠することが可能です。通信環境さえ整っていれば、建物内に限らず外出先からでもIPインターホンの呼び出しに対応できるため、従来のインターホンでは不可能であった「いつでも・どこでも」応答できる環境を構築することができます。これにより、来訪者対応の効率化が可能です。さらに、IPインターホンは映像記録・保存機能を備えているため、来訪者管理の精度を高めることにもつながります。また、IPインターホンの導入は人件費の削減にも直結します。どこからでも来訪者対応が可能となることで、受付や警備員を常時配置する必要がなくなり、限られた人員でも効率的に来訪者へ対応し不正侵入を抑止することができます。入居企業の従業員が自身の業務用スマホやPCに専用アプリをインストールしておけば、受付に依存することなく自身で来訪者に対応することも可能です。業務の合間でも迅速に来訪者へ応答できるようになり、企業全体の業務効率化にもつながります。さらに、ネットワーク通信を利用するIPインターホンは、入退室管理システムや防犯カメラといった既存のセキュリティ設備と連携できるのも特徴です。これにより、来訪者の確認・記録・制御・管理を一元的に行えるようになり、不正侵入を防ぐためのセキュリティ体制が大幅に強化されます。設備間の連携が進むことで、警備員や受付担当者の負担も軽減され、より効率的で信頼性の高いセキュリティ環境が実現する仕組みです。また、オフィスビルは複数の企業が入居するため、もともとインターネット回線やLANといったインフラが整備されていることが多く、IPインターホンはこうした既存のネットワーク環境を利用できます。後付けでIPインターホンを導入する場合であっても、大規模な配線工事は不要です。さらに、PoE給電に対応したIPインターホンであれば、LANケーブルから電力供給が可能となり、電源工事も不要で短期間かつ低コストで設置できます。機器同士が直接通信を行うP2P方式のIPインターホンであれば、専用サーバーも不要です。これにより、導入後の運用や維持管理にかかるコストも最小限におさえることができます。IPインターホンは従来型のインターホンとは異なり、通信距離や接続台数にも制限がないため、大規模なオフィスビルへの導入にも十分対応可能です。このように、IPインターホンは単なる呼び出しや応答機能にとどまらず、セキュリティ強化・利便性向上・人件費削減・業務効率化を同時に実現できるシステムです。導入や運用にかかるコストをおさえながら、オフィスビル全体のセキュリティと利便性を高めることができるため、多くのオフィスビルでIPインターホンが導入されています。コスト面の課題によりセキュリティ強化が難しかったオフィスビルにおいても、最適のインターホンシステムといえます。


◎オフィスビルにおけるIPインターホン導入で得られるセキュリティ効果

オフィスビルにIPインターホンを導入することで、建物全体のセキュリティ強化とオフィス利用者の安心感向上を同時に実現できます。IPインターホンは、来訪者対応や出入り口の監視にとどまらず、トラブルや緊急事態が発生した際も迅速に対応できる点が大きな特徴です。たとえば、不審者がオフィスビル内に侵入した場合、IPインターホンを通じて各フロアや企業担当者のスマホへ即座に通知を送ることができます。管理人室や受付に設置したIPインターホンの管理用親機と、スマホやPCを連携させておけば、オフィスビル内・外問わず確実に連絡を取り合える体制の構築が可能です。正確な情報をリアルタイムで共有できることにより、不審者侵入などのトラブル時にも適切かつ迅速な対応ができるようになります。また、IPインターホンであれば、オフィスビルの正面玄関、昇降口、駐車場出入り口といった複数の出入り口を一括管理可能です。接続台数に制限がないうえ、IPネットワークを利用し機器同士が連携できるため、従来に比べて少ない人員でも広い範囲をカバーし信頼性の高い入退室管理が実現します。さらに、IPインターホン導入は外部からの侵入防止だけでなく、内部の不正に対する抑止力も発揮します。オフィスビルは多数の企業が入居するため、内部関係者による不正持ち出しや侵入のリスクを完全に排除することは困難です。しかし、IPインターホンを導入しておけば、従業員は信頼性の高い認証方法を利用し解錠する必要があり、その認証記録は保存されるため、内部不正の抑止につながる仕組みです。入退室の記録は事後の追跡にも役立ち、トラブル発生時の迅速な原因究明にも貢献します。従業員の入室に利用できる認証方法は、顔認証・ICカード・暗証番号・QRコードなど多彩です。いずれも従来の鍵と比較し紛失や盗難、複製のリスクが低く、安全性が高いといえます。とくに生体認証である顔認証は、本人以外が利用することは困難なため、不正な貸し借りを防ぎ正確性の高い入退室管理が可能です。また、来訪者に対しては一時的な利用を許可したQRコードを発行できるIPインターホンもあります。定期的に訪れる外部事業者にQRコードを発行しておけば、毎回個別に対応する必要もありません。利用可能な日時をあらかじめ設定したQRコードのため、セキュリティ面も安心です。QRコードをかざして認証した記録は自動で保存され、後から確認することもできます。この仕組みは、コワーキングスペースやシェアオフィスのように不特定多数が出入りする環境でも有効に活用できます。一次的な入館者に限定的なアクセス権を与えられるため、鍵の貸し借りや管理の負担を軽減しつつ、不正利用を防ぐことが可能です。このように、IPインターホンはオフィスビルの用途に応じて柔軟な活用ができるだけでなく、オフィスビルのセキュリティも強化される仕組みです。


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◎オフィスビルのセキュリティを高めるギガテックのIPインターホンPE01

ギガテックのIPインターホンPE01は、最新のIP技術を取り入れたエントランス用IPインターホンです。オートロック化したオフィスビルの出入り口とIPインターホンPE01が連携することで、セキュリティ強化や利便性の向上、業務効率化を実現します。ギガテックのIPインターホンをオフィスビルの出入り口へ設置した場合、来訪者から呼び出しがあれば専用アプリをインストールしたスマホやPCなどの端末で遠隔操作が可能です。訪問者がIPインターホンを操作し呼び出しを行ったタイミングでスマホなどの端末に着信があるので、リアルタイムに映像を見ながらやり取りが行えます。会議中や業務の合間であっても、手元のスマホやPCなどを利用し遠隔操作でオートロックの解錠も可能です。従業員が出入りする際は、顔認証やQRキー、暗証番号や専用ICタグキーといった多彩な方法を利用できます。IPインターホンPE01の顔認証は認証精度が高いだけでなく認証速度も速いため、混雑する時間帯の利用にも最適です。なりすましや不正な貸し借りが困難な認証方法を利用することで、オフィスビルの入退室管理を厳格化しセキュリティを強化することにつながります。また、IPインターホンPE01であれば、利用可能なスケジュールを設定したQRコードの発行もできます。毎日決まった時間に訪れる清掃業者や、シェアオフィススペースの利用者に発行し共有しておけば、わざわざ呼び出しや応答を行う必要はありません。来訪者は共有されたQRコードをIPインターホンへかざすだけで解錠でき、利便性も高まります。最大30名まで対応できる簡易入退室管理機能を搭載しているため、セキュリティ面も安心です。また、ギガテックのIPインターホンPE01は、機器同士が直接通信するP2P方式のため、専用サーバー不要で利用できます。これにより、サーバーの設置や維持・運用にかかる費用を削減できるだけでなく、サーバーに対するサイバー攻撃で個人情報や機密情報が漏えいするといったリスクを抑えることができます。オフィスビルのセキュリティを保ち、安全にIPインターホンシステムを利用できるのが魅力です。サーバーを介さずデータをやり取りできるため、遅延が少なくスムーズに映像や音声を伝送することができるといったメリットもあります。高品質な映像と音声で、ストレスのないやり取りが可能です。また、IPインターホンPE01取り付け後は、複雑な設定や登録も不要です。専用アプリをスマホやPCなどの端末にインストールするだけで、すぐに便利なIPインターホンシステムを構築できます。さらに、新規取付・後付け・リニューアル問わず、IPインターホンPE01が稼働するための電源はLAN配線を利用できるため、電源工事も不要です。これにより、工事の手間やコストをおさえて導入できます。


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◎オフィスビルにおけるIPインターホンの導入事例

IPインターホンの導入により、オフィスビルのセキュリティ強化が可能です。既存のLANやインターネットインフラを活用でき、低コストでスピーディに導入できるため、後付けであっても入居企業に負担はありません。ギガテックのIPインターホンであれば、複雑な設定や登録も不要で、取り付け後すぐにIPインターホンシステムを利用できます。


⚪︎中規模オフィスビルへIPインターホンを導入した事例

日中だけでなく夜間も来訪者が多いオフィスビルにおいて、受付スタッフの業務負担軽減とセキュリティ強化を目的にIPインターホンが導入されました。それにより、受付担当者だけでなく入居企業の担当者もスマホやPCで直接来訪者に対応できる仕組みを構築することができ、夜間受付スタッフの人件費を削減することにつながりました。来訪者に対応する企業の担当者は、業務中であってもすぐにその場で応答、解錠できるため、来訪者対応の手間や負担も削減できています。IPインターホンの場合、電源工事不要で既存のインターネットインフラを活用できるため、導入に関するコスト面の負担も最小限に抑えることができました。それでいて、オフィスビルのセキュリティは強化され、安心して業務が行える環境を実現しています。


⚪︎大規模オフィスにIPインターホンを導入した事例

大規模なオフィスビルでは、正面玄関のほかに駐車場や搬入口など複数の出入り口があり、従来のインターホンでは一元管理ができないことで対応漏れなどのリスクがありました。そこで、IPインターホンを導入した事例では、ビル管理室の管理用親機や入居企業のPC・スマホと連携し、全ての出入り口を一括して管理できるようになっています。一括管理ができることで、受付や警備員の負担を軽減することにもつながりました。出入り口ごとに来訪者の記録を保存でき、万が一トラブルが発生した際も履歴を確認できるため安心です。また、従業員は顔認証やQRコードを利用し本人確認を行ったうえでオートロックが解錠されるため、正確性の高い入退室管理も実現しています。オフィスビル全体のセキュリティが強化され、入居する企業の満足度向上にもつながっています。


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◎まとめ

オフィスビルへのIPインターホン導入は、セキュリティ強化や利便性向上、業務効率化や人件費削減につながります。それでいて、低コストで導入でき、管理・運用に生じる費用も最小限におさえられるのが魅力です。ギガテックのIPインターホンは、最新のIP技術を取り入れながらもシンプルな操作性で使いやすく、多くの方が利用するオフィスビルへの導入に最適です。IPインターホン導入に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。


 
 
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