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GIGA-TECH のIPインターホン
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コラム

スマホと連動できるIPインターホンの仕組みと活用例

  • 執筆者の写真: enari hisashi
    enari hisashi
  • 8月25日
  • 読了時間: 12分

更新日:10月29日

スマホと連動可能なIPインターホンを導入すると、どこにいても来訪者に応答することができます。電気錠とIPインターホンを連携させれば、スマホから遠隔操作で解錠も可能です。集合住宅にIPインターホンを導入すれば、居住者の利便性と建物のセキュリティは飛躍的に向上します。また、通信や接続機器の台数に制限のないIPインターホンは、工場やオフィスなど大規模な施設にも設置可能です。セキュリティや利便性の向上だけでなく、業務効率化や人員削減にも貢献します。

◎GIGA-TECHのIPインターホンとスマホが連動する仕組み

近年、通信技術の急速な発展に伴い、社会のデジタル化が進んでいます。エアコンや冷蔵庫といった家電などもインターネットに接続し、遠隔地から対象物を操作したり、モノ同士で通信を行うことが可能となりました。そして、IPインターホンもインターネットに接続することができる機器のひとつです。IPインターホンは、従来のインターホンとは大きく異なります。従来のインターホンは、物理的な通信用の配線で機器同士を接続し、映像や音声の通信を行っていました。この従来型インターホンは、インターネットに接続することはできず、配線でつながれた機器同士でしか通信できないのが特徴です。そのため、外出先中であれば来訪者に対応することは困難であり、ネットワークを活用した拡張性にも限界があります。これに対し、インターネットに接続できるIPインターホンは、スマホなどとネットワークを通じてつながり、外出先からの応答や、遠隔操作を可能にします。IPインターホンがスマホや親機などの端末と連携する通信方式は、SIPとP2Pが主流です。SIPとは、インターネットを介して通話や通信を行うためのプロトコルで、SIPサーバーが通信の仲介を担います。SIP技術を利用したIPインターホンの場合、訪問者がIPインターホンを押すと端末がSIPサーバーに信号を送り、サーバーがスマホや親機を呼び出して応答を取り次ぎます。そして、IPインターホンとスマホや親機などの端末同士で直接通話ができる仕組みです。この通信方法を利用する場合、固定IPが必要であり、事前にSIP IDの登録なども必要な場合があります。ある程度ネットワークに関する専門知識が求められるため、導入に際して専門業者に依頼するケースも少なくありません。さらに、SIPサーバーをクラウド契約または自前で設置することが求められます。そのため、導入時に高額な費用がかかるだけでなく、運用や保守にも一定のコストが生じます。一方で、P2P技術を利用したIPインターホンは専用のSIPサーバーを必要としません。P2Pとは「Peer to Peer」の略称で、端末同士が直接通信する通信技術を指します。インターネットに代表されるネットワーク通信の多くがコンピューター間の通信にサーバーを介するのに対し、P2Pはパソコンやスマホといった端末同士で直接通信する仕組みです。サーバーを介さずデータをやり取りできるため、遅延が少なくスムーズに映像や音声を伝送することができます。ネットワークが安定していれば、高画質・高品質で対応可能です。SIPのようにサーバーダウンで通信が停止するといった心配もなく、通信を行う端末だけが動作していればいつでも通信できます。また、サーバーに対するサイバー攻撃により管理されている個人情報や機密情報が漏えいするといったリスクもないため、利用者のプライバシーを守り安全に利用できるのが特徴です。さらに、専用のSIPサーバーを維持する必要がないため、月額使用料や高額な保守費用も不要です。これにより、導入コストと運用コストを大幅に削減できます。スマホアプリとIPインターホン端末が直接つながる仕組みのため、複雑な設定や登録も不要です。そのため、専門知識がなくてもIPインターホンの取り付けから利用開始まで、スピーディに進めることができます。そして、GIGA-TECHのIPインターホンはP2P接続でスマホやPCなどの端末と連動します。GIGA-TECHのIPインターホンの場合、P2P接続を成立するための補助サーバーとして、Pushサーバー、MQTTサーバー、P2Pサーバーといったクラウドサービスを利用します。いずれもSIPサーバーのようにデータを処理・管理する大規模な仕組みではないため、容易に運用できるのが特徴です。Pushサーバーは、専用アプリを自動的に起動させるためのクラウドサービスです。たとえば、訪問者がIPインターホンを押したとき、居住者はスマホでアプリを開いていなくても通知が届くといった仕組みを実現します。MQTTサーバーは、イベントメッセージをリアルタイムに送信し効率的な通信を実現する役割があります。たとえば、IPインターホンからの呼び出しやドアの解錠指示など、機器同士のリアルタイム通信を効率的に仲介することが可能です。P2Pサーバーは、固定IPをもたない端末の接続先を特定するための特別なクラウドサービスです。固定IPをもたないIPインターホンであっても、毎回スマホアプリが接続したいとき、P2Pサーバーを経由してエントランスや玄関に設置したIPインターホンのIPを探しにいきます。このような仕組みにより専用のSIPサーバーは不要でありながら、訪問者がIPインターホンを鳴らせば直接連携したスマホを見つけ、スムーズな通信を実現します。


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◎IPインターホンとスマホ連動でできること

IPインターホンとスマホが連動することで、従来型インターホンでは実現できない多彩な機能を利用できます。まず、スマホにインストールした専用アプリを通して、どこにいても来客対応が可能です。IPインターホンを来訪者が鳴らせば、居住者のスマホに着信が入り、来訪者の映像をスマホで見ながら会話ができます。在宅中、外出中、どこにいてもリアルタイムに応答可能です。IPインターホンと電気錠が連携している場合、スマホから遠隔操作で解錠もできます。解錠操作もIPインターホンとの距離に制限を受けません。遠く離れた海外であっても、映像を確認しながら解錠し、安全に入室を許可することが可能です。また、過去の訪問履歴はスマホから確認できます。来訪者の映像は静止画や動画として保存され、不在時でも後から確認することが可能です。そして、IPインターホンと連携するスマホは複数登録が可能で、複数のスマホで同時に着信するといった設定も可能です。集合住宅の場合は家族全員のスマホに、オフィスの場合は複数の従業員のスマホに着信するよう設定することで、どこからでもすぐに来訪者に応答できる体制を構築できます。また、IPインターホンと防犯カメラや胴体検知センサーなどのセキュリティ設備が連動すれば、アプリから映像を切り替えたり、胴体検知センサーが反応した場合にアプリへ通知をするといった使い方も可能です。IPインターホンとスマートホーム家電が連携すれば、来訪者と同時に照明を点灯させたり、ドアの解錠後に室内の冷暖房を起動するといった自動制御もできます。このように、IPインターホンとスマホの連動は、単なる来訪者対応の通話機能に留まりません。自宅や施設の安全と利便性を高める役割を担います。


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◎IPインターホンとスマホ連携の活用例

IPインターホンとスマホの連携は、多彩な機能をいかしてさまざまな場面で役立ちます。たとえば、集合住宅や戸建て住宅においては、共働き家庭の子どもが放課後ひとりで留守番をしているケースであっても、親が勤務先から来訪者に対応できます。スマホアプリで来訪者の映像を確認し、安全な人物と判断すれば遠隔操作での解錠も可能です。子どもが対応する必要がないため、親が留守の時間を狙った強盗など犯罪に巻き込まれるリスクを軽減できます。親はスマホから玄関先の映像を確認し、不審な人物が訪れた場合は即座に管理人や警察に通報するといった使い方も可能です。また、スマホから遠隔で解錠できるため、鍵の管理が不安な子どもに鍵を持たせる必要もありません。帰宅した子どもはIPインターホンを鳴らせば、親がスマホから解錠できます。映像と音声で帰宅を確認でき安心感も高まります。さらに、IPインターホンを取り付けておけば宅配業者には外出中でも対応可能です。外出先から置き配を指示することで、再配達の手間も削減されます。配達時間が読めない宅配便のため、外出を控える必要もありません。また、高齢者の自宅にIPインターホンを設置すれば、離れて暮らす家族が来訪者対応を代行したり、日常的な見守りにも活用できます。旅行や長期出張で不在にしていても、リアルタイムの映像で自宅の様子を確認することも可能です。さらに、アパートやマンションでは、管理会社がスマホ連動機能を利用して、共用部の来訪者管理やメンテナンス業者の立ち入りを遠隔でコントロールすることもできます。鍵の受け渡しや管理のために、現地へ出向く必要もありません。そして、IPインターホンの活用は集合住宅や戸建て住宅だけではありません。オフィスや工場にIPインターホンを設置した場合、来客対応の効率化や人員の削減に活用できます。たとえば、取引先や外部の作業員が到着した際、現場に不在の管理者がスマホで本人確認を行い、必要に応じて解錠し入館を許可することが可能です。広い敷地や複数の出入り口をもつ施設であっても、管理者のスマホや管理用親機から全ての出入り口を一括管理することもできます。デジタル通信を行うIPインターホンの場合、通信距離や接続台数に制限がないため、管理事務所や離れた本社からであっても、全ての出入り口を管理し、来訪者に応答することが可能です。また、来訪者対応だけでなく、従業員専用入り口の認証にも活用でき、セキュリティと業務効率を同時に高めることも実現します。このように、スマホと連動したIPインターホンは、住宅や商業施設、工場など幅広い環境で活用でき、安心と利便性、効率化を実現するシステムを構築します。


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◎スマホと連動可能なIPインターホンを導入するメリット

スマホと連動可能なIPインターホン導入における最大のメリットは、防犯性と利便性を同時に高められることです。集合住宅においては、防犯性と利便性は物件選びの重要なポイントです。防犯性と利便性を同時に高められるIPインターホンを導入することは、入居率のアップにもつながります。築年数が経過した物件であっても、IPインターホンの導入により近隣物件と差別化を図ることも可能です。また、スマホと連携できるIPインターホンであれば、室内に専用モニターを取り付ける必要がありません。そのため、従来必要であった配線工事や電源工事の費用を削減することができます。とくに、住戸数の多い集合住宅や大規模な施設では、従来型インターホンでは配線工事も大掛かりになり、多額なコストが生じていました。その点、IPインターホンであれば大幅なコスト削減が望めます。また、P2P接続のIPインターホンは、専用サーバーはもちろん複雑な登録や設定も不要です。スマホにアプリをインストールするだけで便利なIPインターホンシステムを構築でき、導入時のストレスもありません。加えて、オフィスや工場などの施設にスマホと連携可能なIPインターホンを導入することは、業務効率化や人員削減を実現するといったメリットもあります。オフィスにおいては、会議中であってもお手持ちのスマホで来訪者に対応できるため、来客対応のための人員を削減することもできます。リモートワークや出張中であっても、スマホから応答可能です。工場では、複数の出入り口の一括管理や、無人ゲートのセキュリティ強化になります。守衛室が不在の時間や無人ゲートといった環境でも、スマホの映像で来訪者を確認してから解錠できるため安全です。また、従業員が入室する際は、カード認証やQRコード認証、顔認証など多様な認証方法を利用できるようになります。物理的な鍵を持ち歩く必要もなくなり、鍵の紛失や盗難リスクも軽減できることがメリットです。QRコードやアプリからの認証のほかに顔認証など生体認証を利用できるIPインターホンであれば、従業員の利便性も大きく高まります。このように、IPインターホンとスマホ連携のメリットは、防犯性・利便性・コスト面・効率化という4つの価値を同時に提供できることといえます。


◎スマホと連動できるGIGA-TECHのIPインターホンを導入した事例

GIGA-TECHのIPインターホンはP2P接続で通信を行うため、専用サーバー不要で低コストかつスピーディに導入できます。導入後は、スマホに専用アプリをインストールするだけで、すぐに遠隔操作や外出時の来訪者対応など多彩な機能を利用できるのが特徴です。


〇アパートにGIGA-TECHのIPインターホンを導入した事例

アパートのセキュリティ強化を目的にGIGA-TECHのIPインターホンを導入した事例では、大規模工事を避けてスピーディに既存インターホンからIPインターホンシステムに交換することができました。入居者はIPインターホンと連携したスマホから来訪者に対応できるようになり、荷物の受け取りに関するトラブルや再配達依頼の手間も削減することがでてきています。女性のひとり暮らしであっても、いつだれがインターホンを押したか常に把握できるため安心でき、ご好評いただいています。また、IPインターホンの導入にあたって専用サーバーの準備や複雑な設定が不要なため、取り付けから活用までスピーディに行えました。居住者の満足度は向上し、入居率のアップや退去率の減少にもつながっています。


〇オフィスにGIGA-TECHのIPインターホンを導入した事例

オフィスでは、受付スタッフなどの人員削減とセキュリティ強化を目的にスマホと連携可能なIPインターホンが導入されました。来訪者がIPインターホンを押せば、担当者のスマホへ直接通知されるため、受付スタッフを常駐させる必要もなくなっています。GIGA-TECHのIPインターホンは、高音質・高画質での通信が可能なため、どこにいても来訪者の顔や周囲の様子を確認してから解錠でき、セキュリティ面も安心です。また、会議中やテレワークでオフィスに不在であっても、スマホさえあれば担当者が直接来訪者に対応できるため、引き継ぎや呼び出しの手間も削減し業務効率化に貢献しています。ITに詳しい社員がいない場合でも、複雑な設定や登録は不要ですぐに使えるため、導入時のストレスを軽減しスピーディな活用が実現しています。


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◎まとめ

スマホと連携可能なIPインターホンは、導入場所のセキュリティ強化や利便性の向上、日常動作や業務効率化に大きく貢献します。GIGA-TECHのIPインターホンは直接端末同士で通信を行う方式のため、専用サーバーは必要ありません。導入コストや保守費用を大幅に削減し、安定した運用が可能です。IPインターホンの新規取付・後付け・リニューアルに関するご相談は、お気軽にお問合せください。



 
 
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