IPインターホンによる防犯効果で安心・安全な置き配を実現
- enari hisashi
- 10月27日
- 読了時間: 11分
便利な置き配利用の急増に伴い、置き配荷物の盗難や紛失、誤配送といった課題への対策が求められています。とくに、マンションにおける置き配荷物の盗難は金銭的な損失だけでなく、居住者の安心感や入居率にも直結する重要な課題です。そのため、置き配の安全性を高めるための防犯強化が欠かせません。そこで注目されているのがIPインターホンの活用です。IPインターホンは遠隔操作やリアルタイムの監視を実現し、置き配の防犯課題解決に貢献します。
◎置き配の防犯課題とセキュリティ強化の重要性
近年、増加する再配達問題の解消や在宅時間の多様化を背景に「置き配」利用が急速に広がっています。置き配とは、非対面で荷物を受け取れるサービスです。置き配を利用する場合、荷物の受取人は事前に玄関前や宅配ボックスといった置き配場所を指定し、配達員は指定された場所へ荷物を届けます。従来のように直接対面で受け取らずに配達が完了するため、再配達に伴う宅配業者の負担を大幅に低減できるのが特徴です。荷物の受取人も、宅配時間を気にして外出を控える必要はなくなり、荷物を受け取り損ねるリスクもないといったメリットがあります。宅配業者と受取人双方に多様なメリットがあるため、置き配の利用は急速に増加しています。しかしその一方で、置き配には「荷物の盗難」や「個人情報の漏洩」といった防犯上の課題があり、置き配利用の急増と同時にトラブルの報告も増えているのが現状です。とくに、置き配の荷物が盗難されるケースは後を絶ちません。宅配ボックスではなく、玄関前やエントランスへの置き配を指定すれば、盗難などを目的とする悪意ある人も荷物を容易に確認でき、狙われるリスクは高まります。そして実際に盗難の被害が生じた場合、荷物の金銭的な損失だけでなく、住民の安心感を損なう原因にもつながります。防犯性が低く、置き配荷物が盗難に遭うような集合住宅では安心した生活ができないといった居住者の不信感は、入居率低下をまねく可能性も否めません。また、防犯上の課題として、不審者の侵入や個人情報の流出もあります。置き配をする宅配業者を装った人物が建物内に侵入したり、置き配の荷物にある伝票から個人情報を盗み出し悪用するケースも報告されています。これら防犯上のリスクを踏まえると、安全に置き配を行うためのセキュリティ強化は欠かせません。こうした背景から注目されているのが、防犯性を飛躍的に高めるIPインターホンの導入です。IPインターホンであれば、荷物の状況を遠隔で確認したり、不審な動きを早期に把握したりといった使い方ができます。便利な置き配を安心して利用していくためには、防犯課題を理解したうえで効果的なセキュリティ対策を講じることが重要です。
◎置き配の防犯対策に最適なIPインターホンの特徴
非対面で荷物を受け取れる置き配が主流になりつつある近年、置き配の防犯リスクに対する関心も高まっています。荷物の盗難や不審者の侵入、誤配送などを防ぐには、置き配場所の監視や状況の確認が欠かせません。こうした防犯課題に効果的なのがIPインターホンの活用です。IPインターホンとは、IPネットワークを活用した次世代のインターホンであり、従来のアナログインターホンとは使える機能が大きく異なります。まず、IPネットワークを利用するIPインターホンは、スマホなどのデジタル機器と連動し、いつでも・どこでも遠隔操作が可能です。たとえば、エントランスのIPインターホンを来訪者が鳴らせば、その通知はリアルタイムにスマホへ届き、来訪者の映像確認や通話はスマホから行うことができます。来訪者への応答だけでなく、オートロックの解錠もスマホから遠隔操作で可能です。映像や音声の通信はIPネットワークを利用するため、通信環境さえ整っていればIPインターホンから遠く離れた外出先からでもリアルタイムで応答や解錠ができます。また、通信距離に関係なく、映像や音声の品質が高いのも特徴です。そのため、IPインターホンを導入しておけば、いつでも・どこでも高品質な映像通話でストレスのないやり取りができます。加えて、IPインターホンには録画・録音機能も標準装備されていることがほとんどです。置き配の盗難や紛失といったトラブル発生時には、記録を確認したり、証拠として活用することもできます。さらに、IPインターホンは他社製のネットワーク機器とも連携できるのが大きな特徴です。既存の防犯カメラや宅配ボックス、スマートホーム家電など多様な機器と連携し、利便性と防犯性を同時に高めることができます。このように、IPインターホンは遠隔操作や外部機器との連携といった従来のインターホンでは不可能な機能が利用可能です。これらの機能は、置き配の防犯対策に直結し、安全で便利な置き配利用に貢献します。それでいて、IPインターホンは低コストでスピーディに導入できるのも特徴です。とくに、専用サーバー不要なP2P方式のIPインターホンであれば、導入費用・管理運用費用を同時に削減できますLAN配線を利用し電力を供給するPoE給電対応のIPインターホンの場合、電源工事・各住戸内工事も必要ないため、導入もスムーズです。そして、IPインターホン導入後は、建物全体の防犯性が各段に高まり、安全な置き配利用が可能となります。
◎置き配の防犯対策にIPインターホンを活用するメリット
置き配の盗難や個人情報の漏洩といった防犯課題を解決する手段として、IPインターホンが有効です。まず、IPインターホンは録画・録音機能が標準装備されているものがほとんどで、荷物の受け渡し状況を映像として保存できます。置き配を依頼した荷物の紛失や盗難が発生した場合でも、証拠を残すことが可能です。いつでも・どこでもIPインターホンからの呼び出しにスマホで対応し、映像を残すことができるため、置き配にありがちな「誤配送」「荷物の破損」「配達状況の確認困難」といった問題の解決ができます。後から映像を見返すことで、再発防止や早期解決にも役立つ仕組みです。加えて、IPインターホンは他社製の外部機器と連携できることで、防犯性を飛躍的に高められるのが大きなメリットです。たとえば、ネットワークに接続可能な防犯カメラとIPインターホンが連携すれば、置き配荷物の状況を確認したり、不審者を検知したりできます。連携する防犯カメラの性能によっても異なりますが、指定エリアへの不正な侵入を検知したり、映像中の人を自動的に検知できる防犯カメラであれば、置き配荷物に近づく不審者の存在も見逃しません。そういった機能を持つ防犯カメラとIPインターホンが連携すれば、不審な動きがあった場合は即座にスマホへ通知が届き、状況の確認や管理人への通報といった使い方もできます。また、スマホや管理人室の管理用親機から防犯カメラの映像を確認することも可能となり、門・宅配ボックス・通路など、統合的に監視・録画・管理できるのが魅力です。荷物や周囲の状況を広く監視することで、盗難や個人情報の漏洩といった置き配のリスクを大幅に低減できます。また、IPインターホンは外出中でも来訪者に対応できるため、不審な人物に対して在宅を装って対応することも可能です。たとえば、置き配の宅配業者を装った人物がIPインターホンを鳴らし、不在時間や生活パターンを確認しようとしても、居住者はいつでも・どこでも対応できるため安心です。とくに、在宅確認を目的とした空き巣や置き配荷物の盗難をたくらむ不審者の下見行為に関しては、強力な抑止力となります。加えて、IPインターホンは複数のデバイスで同時に利用できるため、家族全員で防犯意識を共有できます。家のどこにいても、あるいは外出先からでも家族それぞれが映像を確認でき、「誰が来たのか」「荷物は届いたか」を家族間で簡単に把握できます。家族間で協力し合い、防犯管理ができるのが魅力です。また、IPインターホンは置き配の防犯対策だけでなく、誤配送のリスクも大幅に低減するといったメリットがあります。IPインターホンであれば、外出先からでも宅配業者の映像を見ながら直接会話できるため、名前や荷物の確認も確実です。確実な意思疎通のもとで置き配場所を指示でき、「どこに荷物が置かれたかわからない」といったこともなくなります。さらに、いつでもどこでも来訪者に対応し、オートロックの解錠もできるIPインターホンを導入しておけば、宅配ボックスのないオートロック付きマンションでも自宅前への置き配依頼が可能です。これにより、エントランス前に荷物を置くことで盗難被害に遭うといったリスクを大幅に低減できます。このように、IPインターホンは置き配の防犯課題を最小限に抑え、安全な利用を提供するシステムとして最適です。荷物を安全に受け取るだけでなく、盗難や誤配送といったトラブルを未然に防ぐ仕組みを構築できます。これは、安全な置き配利用を実現する大きなメリットです。
◎最新技術で防犯性を高めるIPインターホンPE01
最新のIP技術を取り入れたギガテックのIPインターホンPE01は、再配達の削減と置き配の防犯対策を両立するエントランス用IPインターホンです。IPインターホンPE01をエントランスに導入すると、居住者は自身のスマホから来訪者に対応できます。外出中に宅配業者がエントランスのIPインターホンを鳴らした場合、リアルタイムで居住者のスマホに通知が届き、スマホアプリで映像を見ながら応答、その場で置き配の依頼も可能です。遠隔操作でオートロックの解錠ができるため、玄関前への置き配を指示することもできます。また、IPインターホンPE01は映像や音声の品質が高いのも特徴であり、鮮明な映像で宅配業者を確認できます。映像が鮮明なぶん、なりすましによる不審者も見逃しません。ストレスのない映像通話で確実なやりとりができるため、置き配荷物の誤配送といったリスクも低減できます。さらに、防犯カメラなどの外部機器と連携すれば、置き配荷物の監視も可能です。多角的な監視により、盗難や紛失といったリスクを低減できるため、置き配の防犯対策として非常に有効です。また、オートロックや外部機器との連動はもちろん、多様なアクセス方法が利用できるのも特徴です。アクセス方法は、QRコードやICタグキー、暗証番号、顔認証といった方法を、状況に応じて選択できます。いずれも物理的な鍵と比較し複製や盗難が困難なため、建物全体の防犯強化と不正侵入を防ぐ手段として有効です。、解錠や呼び出しに複雑な手順はなく、シンプルな操作性で使いやすいため、幅広い年齢層の方が暮らすマンションにも安心して導入できます。さらに、IPインターホンPE01は容易に導入できるのが魅力です。専用サーバーは不要で、難しいIP設定やルーター設定も必要ありません。PoE給電対応のため、電源工事も不要で導入できます。導入する建物にLAN配線が整備されている場合、既存の設備を利用して電力の供給が可能です。導入コストや手間を抑えて最新のセキュリティや利便性を実現できるため、多くのシーンで導入が進むIPインターホンです。
◎置き配の防犯対策としてIPインターホンを導入した事例
安全な置き配に欠かせない防犯対策として、IPインターホンを活用する事例が増えています。IPインターホンは遠隔操作や外部機器との連携で防犯強化ができるだけでなく、居住者の利便性や安心感にも直結するシステムです。
〇宅配ボックス未設置のマンションでIPインターホンを導入した事例
宅配ボックスがなく、エントランス扉がオートロックのマンションでは、居住者が不在であればオートロックの解錠ができず、エントランス扉の前に置き配を依頼することもありました。しかし、エントランス前は誰でも立ち入ることができる環境であり、荷物の盗難が発生する可能性が否定できない状況です。そこで、防犯対策と再配達削減の両立を図るため、IPインターホンを導入しました。居住者は、不在時に訪れた宅配業者に対しても外出先からスマホで対応し遠隔操作でオートロックの解錠もできるため、自宅玄関前に置き配を依頼することができるようになりました。また、高品質な映像通話で荷物や名前、置き配場所の確認といったやりとりを確実に行えるようになり、誤配送の発生も防ぐことができています。IPインターホンによる防犯強化で安心して置き配が利用できるようになり、居住者の満足度向上にもつながっています。
〇IPインターホンと防犯カメラの連携で安全な置き配を実現した事例
置き配の盗難といった防犯課題への対策として、IPインターホンと防犯カメラを連携して活用する事例も増えています。エントランスのIPインターホンに加え、AI解析機能付き防犯カメラを設置・連携した事例では、宅配ボックス周辺や自宅前の置き配スペースに不審な人物が長時間滞在した場合、自動的に管理人や住民のスマホに通知が送られる仕組みを実現しました。また、いつでも・どこでも応答できるIPインターホンで配達員の顔や周囲の状況を鮮明に確認し「正規の配達業者かどうか」を判断すると同時に、通路や置き配場所など違う角度から撮影された防犯カメラ映像も確認できるようになり、セキュリティ性が格段に高まっています。多角的に荷物の配達状況を確認・監視することで、置き配に関するトラブルを未然に防ぐことにつながりました。
◎まとめ
便利な置き配は今後さらに利用が広がり、標準サービスとして位置することが予想されます。それに伴い、置き配に対する防犯対策の重要性も高まっています。防犯対策をしておかなければ、荷物の盗難や紛失、個人情報の流出といったトラブルが生じ、安全な置き配利用ができません。IPインターホンであれば、遠隔操作や外部機器との連携、リアルタイムの監視といった機能を利用でき、安全な置き配利用を実現することが可能です。置き配の防犯対策としてIPインターホンの導入をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。
